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町長コラム vol.36

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茨城県八千代町

■八千代人を育むために
令和4年10月に、町における児童生徒数の推移を踏まえ、八千代町小中学校の将来を展望した学校のあり方を検討するため「八千代町学校のあり方検討委員会」を設置しました。教育に関してこのような大規模な、そして重要な組織の立ち上げは当町として初めてであると思います。即ち、この問題をいかに重要視しているかの現れであります。
委員長に常磐大学特任教授の小島睦先生を迎え、町の議会議員、コミュニティ推進協各地区長、幼稚園・保育園代表、小中学校長、小中PTA会長、幼稚園・保育園保護者代表という25名の構成となっており、既に3回の熱心な協議を頂いております。私は委員会に対し、2つのお願いをしております。一つ目は、将来の八千代町の学校のあり方について白紙の状態からスタートしてほしいということです。単に少子化、財政事情、施設の老朽化、従来の教育方針、既成概念にとらわれず、真に魅力ある、八千代町で学び育つ子どもたちが、健全でたくましく、時に図太く、自分で考え行動できる、30年、50年と長く安心できる教育環境づくりを目指したいと考えてのものです。
二つ目は、結論を急がないでじっくり検討して欲しいということです。意図するところは、将来に向けてより良い教育環境づくりのためにこのような委員会の場は、一過性のものではなく、常時開催し、社会情勢の変化と向き合う必要がある、変化は常にあることを踏まえ、教育について議論するということを町に根付かせたいという考えがあるからです。基本的な考えとして、データ収集、アンケート調査をやるだけではなく、結果を分析する必要がある、対話集会の意見の集約、事例研究、国県の方針との整合性を図るなど、議論することは山ほどあります。そして何より、子どもたちの考えを十分に反映したいと思います。正に腰を据えて取り組む必要があると考えています。根気と時間のかかる仕事になります。委員会の皆さま、よろしくお願いします。
さて、数年前に八千代一中と東中はそれぞれ新築されましたが、その際においては検討委員会の設置はありませんでした。昔から当町には「野方」「肥土」という枠の考え方があり、これに倣ったので委員会がなく情報の提供がなかったため、いろいろな声が出ませんでした。しかし今回は、旧村単位や地勢といった枠を超えた議論におよぶことになり、その際、いかに本来の目的である「真に子どもたちが学べる魅力ある教育環境づくり」という考え方をしめしていけるのかが今後の大きな課題となります。道のりは険しいと思いますが、いつものとおり目指すは「八千代町で学び育つ子どもたちが日本で世界で活躍できるまちづくり」です。

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