■町民歩く会にて
朝4時20分、まだ暗く肌寒さの残る中、八千代町総合体育館に50人を超す参加者の皆さんが集ってくれました。目的は、4年ぶりに筑波山神社を歩いて目指すこと。私も酷暑のベトナムから帰国したばかりでダメージはありましたが、2度経験しているコースなので、今の体力を試す意味もかねて参加させていただきました。
開会式のあいさつの中では、前日のアジア大会サッカーの決勝戦で日本が韓国に負けたショックが残り、歩く会を人生に例え思わず「人生にはいろんな坂が待ち受けていて、上り坂・下り坂・そしてまさかです」と話してしまいました。普段私は、ごあいさつの中で冗談を言わないようにしています。理由は「言葉は飛躍し、一人歩きをするから」です。いわゆる「慎む」ということです。
そんな中、午前5時に筑波山神社に向けてスタートしました。道中は、大会役員の方が各要所において交通整理にあたってくれ、安全が確保されたものでした。私も参加者の皆さんとたくさんの会話で楽しみました。話題は生活関連になりがちでしたが、子育て環境のこと、学校教育のこと、仕事のこと、生活環境のこと、人口減少や高齢化のこと、政治や物価高騰のことなど多岐にわたり、何かしら町や自分の将来に不安を感じている話でした。そして、そのことは私が普段から「やるべきことが山積みされている」としている正にそのものでありました。そんなこんなで山登り入口手前にやってきました。「胸突き八丁」正念場を迎えました。ここで朝自分が話した「まさか」にぶち当たりました。足が進まない、衰えたのか?自分の体重がうらめしく、82歳の先輩の軽い足さばきがうらやましい。もう会話なんて余裕もなく、苦しみの中沿道の方から「八千代町の皆さん、久しぶり!頑張ってね」のかけ声を頂き、「もう止まれない」と覚悟を決めました。「全員筑波山神社まで完歩」。絶好の秋晴れの中、境内における皆さんの満足感のある表情が忘れられません。運営委員の皆さん、本当にありがとうございました。
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