■町政を問う!一般質問に9名が登壇
▽書かない窓口導入について
赤荻 妙子(あかおぎ たえこ)議員
[質問1]
マイナンバーカードの活用により、窓口で申請書などの記入をしないで手続きができる、書かない窓口が全国の自治体で広がっています。本町の取り組みについて伺います。
町民くらしの部長:戸籍住民課では、クラウド簡単窓口システムを導入し、端末機1台が常時稼働しています。住民の方が各種証明書の交付申請をする際に、役場窓口において、本人確認書を備え付けの読み取り機に通すことにより、各種申請書類に住所、氏名、生年月日などを反映させ、作成される仕組みとなっています。
[質問2]
・移動期日前投票所導入について
全国的に選挙の投票率は低下傾向となっています。主権者である国民が代表者を選ぶ民主主義の根幹である選挙の投票率の低さは看過できません。1人でも多くの有権者が投票しやすい環境の整備が不可欠です。県内の自治体でも高校や商業施設などに、移動期日前投票所を導入しています。投票箱を積んだバスやワゴン車を利用した移動期日前投票所の導入が効果的と考えます。町の見解を伺います。
総務部長:移動期日前投票所の導入については、投票の秘密保持やプライバシーの保護、また二重投票の防止などを考慮する必要があるとともに、導入に関してのコストや人材確保などの課題もあるのが現状です。今後は、近隣自治体の動向や町民の皆様のニーズなどを把握し、調査検討を進めてまいります。
町長:1人でも多くの方が投票できる環境の整備が行政の役割だと考えます。今後も各種啓発に取り組み、全体の投票率向上に努めます。また、移動期日前投票所についても、慎重に検討を進めてまいります。
▽危機管理監の設置について
谷中 理矩(やなか りく)議員
[質問1]
近年、自衛隊での勤務経験がある方を災害時に住民の生命・財産を守る即戦力として採用する自治体が増えています。人件費の問題もありますが、地域防災マネージャー制度を活用し、危機管理監として採用すれば、特別交付税の対象となり、少ない負担で人材を確保できるのではないでしょうか。
町長:今後も激甚化する大規模災害が発生するとの予測の中で、防災、危機管理のプロフェッショナル人材を配置することは非常に重要です。また、近隣自治体との連携という部分においても大きな効果を発揮すると考えます。危機管理監の設置に関しては、積極的に進めてまいりたいと思います。
[質問2]
・全天候型遊び場の設置について
本町では、子育て施策の拡充を進めていますが、子どもたちが遊べる場所が乏しくなっていて、そうした場所を求める声が多く聞こえます。遊び場が増えることで、親子で安心して八千代町で暮らすことにつながると考えますが、設置についての考えをお聞きします。
町長:未来を担う子どもたちにとって健やかな身体と社会性を育む上で遊び場の環境を整備していくことは重要なことだと認識しています。子どもたちが体を動かして遊ぶことにより、体力や運動能力の向上に繋がり、同年齢や異なる年齢の子どもたちとの交流を通じて様々な経験を積み重ねることにより、コミュニケーション能力や協調性を育みます。また、天候に左右されることなく、いつでも安心して遊べるような屋内での遊び場という環境を提供することで、多くの親子が集まるコミュニティが形成され、世代を超えた交流を生む拠点作りに繋がり、さらにはこういった子育ての環境充実が地域の新たな魅力となり、若い世代の移住定住を促し、地域を活性化する一つの取り組みにもなります。今後、財源及び場所の確保に向けて、大きく前進させたいと考えています。
▽町が考える賑わい創出について
大里 岳史(おおさと たけし)議員
[質問1]
近年、地域の活性化を図るため、各自治体が様々な賑わい創出事業を展開しています。しかしながら、単なる自己満足になっているケースも多く、その効果については疑問が残ります。本来の賑わい創出事業とは、自治体内の来客で満足せず、県内はもとより県外からも多くの人々を集客し、見て、体験して、食べて、楽しんでいただき、その町の素晴らしさを知っていただくことです。町長の考えをお聞きします。
町長:イベントの本旨は県内外から人を呼び、町の良さを知ってもらうことという点については大里議員と同じ考えです。それに加えて八千代町の経済を活性化し、賑わいを生み出すことが重要だと考えます。訪れた人々が町でお金を使い、経済が回ることで、笑顔が絶えず、健康で、仕事もうまくいく、そんな町が実現できます。そのためには、農業や自然、景観といった八千代町の魅力を発信することが、町を豊かにするきっかけの一つになると思います。
[質問2]
町のお祭りは露天商の出店が中心で、地元飲食店やキッチンカーの参加が少ない状況です。子どもたちや町民からも「なぜ八千代町のお祭りにはキッチンカーが出ていないのか?」という声が多く聞かれます。その一因として、出店料の高さや、参加条件の厳しさがあるのではないかと感じています。私自身も、他の地域のお祭りを見てきましたが、地元飲食店やキッチンカーが参加することで、地元の魅力が伝わり、さらに盛り上がっている印象を受けます。露天商、地元飲食店、キッチンカーが一体となってお祭りを盛り上げることが理想ではないでしょうか。
町長:これまで祭りの盛り上げに、露天商の協力が大きかったことは間違いありません。しかし近年、キッチンカーという新たな手段が登場してきました。出店料の問題も含め、話し合いを通じて解決し、それぞれの強みを生かすことが大切です。それぞれが共存し、商売繁盛してくれれば良いと考えています。そして、様々なイベントを通じて、町の元気につながることになると思います。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>