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町長コラム vol.43

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茨城県八千代町

■東京直結鉄道の整備・誘致実現に向けて
地下鉄8号線。東京メトロ「有楽町線」の延伸についてです。延伸の構想があるのは、TX(つくばエクスプレス)の八潮駅、JR武蔵野線の越谷レイクタウン駅を経由して東武野田線の野田市駅に至るルート。さらに、野田市から利根川を渡河して、坂東市、常総市、八千代町を経由して下妻市の大宝駅へ、そこから関東鉄道常総線に乗り入れて、筑西市の下館駅へという構想です。
この構想に初めて接したのは、今から約40年前、当時茨城県庁、企画部企画調整課に出向を命じられ、県計画地域編を担当させていただいた時です。つくば万博開催の年(昭和60年)といえばわかりやすいでしょうか。
この鉄道は、もし実現すれば鉄軌道の空白地帯が多い茨城県西部と都心方面を直結する新ルートの実現となりますし、東武野田線、つくばエクスプレスなどと乗り換えができるうえ、集客力が極めて高い越谷レイクタウンを経由する新たな鉄軌道となります。
課題としては、膨大な整備費と利用客の確保であろうと考えられています。約40万人近い沿線開発人口の必要性の話もさることながら、現在はむしろ人口減少が懸念されている現状です。
ところで、昭和60年以前に役場や町内でこの鉄軌道計画を私は聞いたことが全くなく、県庁への出向で初めて知ることになりました。一方で、八千代町には昭和40年代後半にかけて分譲地のミニ開発の波が来ていました。
確か「古河駅下車徒歩15分、八千代団地」という見出しのちらしを後で見ました。この分譲地の買い主は主に東京、千葉、埼玉方面の方々であり、今はその方たちのお子さんたちが相続しています。ある時その方たちになぜ、八千代町の土地を家の人は購入したのかということを聞いたところ「よく覚えていないが、父はこの土地に鉄道が通るので将来ここで暮らしたいと言っていた」というのです。購入時期は、ほぼ昭和47~50年あたりです。そうすると開発業者の皆さんは、私たちが知る約15年前、つまり少なくとも今から54年も前にこの鉄軌道計画を知り活動していたということになります。この構想は、現在も千葉県、埼玉県、茨城県の関係者が協議会を結成し、鋭意誘致活動を続けています。八千代町は今年も知事要望に参加しました。いつの日か八千代町に鉄道が通り駅ができる。そう信じているわけです。今後も、声を上げ続けたいと思います。

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