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自治体の皆さまへ

町長コラム vol.44

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茨城県八千代町

■進む東京一極集中について考える
広島県安芸高田市の石丸伸二市長が来る東京都知事選挙に立候補すると表明しました。安芸高田市は平成の大合併で当町の交流のあった旧広島県八千代町を含んだ地域で私自身、非常に親しみのある自治体です。石丸市長は、退職申出書を既に同市議会議長に提出しているため、東京都知事選挑戦は間違いないでしょう。そして何とこの選挙には19名の方の立候補が予定されています。
そして記者会見で立候補の理由を「東京を変えて日本を変えたい。東京一極集中から全国にわたる多極分散に向かう最後のチャンスが来ている」と言いました。安芸高田市も「将来消滅する」と言っており、人口減少による地方の衰退、財源不足から来る行政サービスの低下など立ち行かないと全国の自治体の首長の考えを代弁したかのように私には聞こえました。
他人事ではない!人口減少。先頃消滅可能性のある自治体に選ばれた(?)当町にとってもこの東京一極集中は大問題です。何もしないで、30年後の7,000人の減少、人口14,000人の時代を迎えた当町を想像すると、地方交付税は大幅に減少し、公共施設の維持管理すら難しく、労働力不足から田畑は荒れ果てる。私はその状態を打ち消し、例え人口が減っても生産労働人口の多い(16~64歳)、住民が元気に、まちが活気ある、そのような町を目指した八千代まちづくりを行うと言っています。
先頃の「消滅可能性」自治体は、若い女性の動きから予測したものであることから、まず私たちのやるべきことは分かっていることになります。分かっていて動かなかった地方行政。東京に近いがゆえに人口が移動する。これを逆手にとって、都市の若者を中心に、地方に(八千代町に)引っぱる作戦。これをやり遂げたいと考えています。
自然、農業、人、心、時間、当町の魅力は溢れるばかりです。問題は活かされていないこと。ある県議が言いました。「考えるに伸びしろは八千代町が一番」。この言葉を超前向きにとらえましょう。今後東京一極集中とどう向き合うか?これが、消滅自治体からの脱却を目指す考え方です。簡単に消滅しないはずです。そして行政だけでは動けない。この情報を共有していただきたいと思います。

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