■居心地の良さは環境で決まる!
人は、周りの環境で生活が大きく変わります。若い時はその変化にも柔軟に対応できますが、歳を重ねるとなかなか思うように心も体もついていかないのが現実です。
「バーバーの家はどうして汚いの?」「え?バーバーの家は汚くないよ?古いけれど綺麗だよ?古いと汚いは違うんだよ!」孫が私の家に遊びに来た時の会話です。言われてみれば汚い所もあるかな?新築の家に住む孫にとっては、私が住む古い農家作りの我が家は居心地が良くなかったのかもしれません。しかし、どんなに綺麗な旅先の旅館で心躍る時間を過ごしたとしても、家に帰った時のほっとする安心感はどなたでも経験することではないでしょうか。住み慣れた家の匂い・馴染みの家具に囲まれていると心から和むものです。私にとっては、古い我が家は居心地最高です!
認知症の方にとっては、環境を整えることがとても大切と言われています。馴染みの家具や使い慣れた食器はもちろんですが、その方が大切にしているものを身近に置くことで何よりの安心につながります。趣味やアルバムなど昔の思い出を大切にして、今を生きていけるのです。安心するといえば、私の孫が眠りにつくとき、古びたぬいぐるみがいつも一緒のお布団の中にいます。誰しも大切な物に囲まれて生活したいですよね。人が何より大切にしているのは環境だと実感します。
認知症介護の現場で働く者として、時に古いぬいぐるみであったり、馴染みの昔話を楽しく語り合える、そんな存在でありたいと強く思う今日この頃です。
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