■家族でワークとライフのバランスをとろう
▽「男は仕事、女は家庭」から、みんなのワーク・ライフ・バランスへ
「男は仕事、女は家庭」というフレーズに代表される、性別によって役割を決めつけるような考え方を「固定的性別役割分担意識」と言います。昔は、男性が外で働き、女性が専業主婦として家を守る、という世帯が一般的であったため、「仕事と家庭を両立」することが重要視されておらず、多くの男性は、大黒柱として一家を支えるべく「仕事中心」の生活を送ってきました。
世の中の変化に伴い、現在では共働き世帯の数は、妻が専業主婦の世帯の2倍以上にも達しています。家事や育児は女性の役割という価値観から、夫婦でそれらを分担し、お互い協力して仕事と家庭を両立すべきという価値観に変わりつつあります。
▽男性の家事・育児時間はまだまだ短い
共働き世帯が増える一方、6歳未満の子供を持つ夫の家事・育児関連時間は、妻と比較すると低水準となっています。
その要因の一つとしては、人々の意識の中に長い時間かけて形作られてきた性別に基づく「固定的性別役割分担意識」が今も依然として根強く残っていることが挙げられ、男女共同参画の大きな障害にもなっています。
「固定的性別役割分担意識」の払拭は、一人ひとりが気づき、行動を変えていくことで、より大きな社会的変革をもたらすことができます。
性別を問わず男女がともに家庭生活へ積極的に関わり、ワーク・ライフ・バランスをとるためは、まずは家族で話し合う時間を作ることが必要です。
・6歳未満の子どもを持つ妻・夫の育児関連時間
▽みんなで理想のバランスを考えよう
ワーク・ライフ・バランスは、仕事(ワーク)とプライベートな生活(ライフ)の両方を調和されることで、バランスをとることを指します。「生活」が充実すると「仕事」のモチベーションアップに、「仕事」がうまくいけば私生活も潤うなど、相乗効果が得られます。どちらかを犠牲にするものではありません。
・「手伝う」ではなく「シェア(共有)する」…家事は「妻の仕事」ではなく「家族みんなの仕事」です。
・「負担の割合」よりもコミュニケーション…家事の内容は幅広く、得意・不得意もあります。分担は必ずしも半々にする必要はありません。お互いが納得することが大切ですので、家族で話し合いましょう。
問い合わせ:政策企画課 政策企画係
【電話】68-2211(内線338)
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