■アンコンシャス・バイアスと固定的性別役割分担意識
●アンコンシャス・バイアス 固定的性別役割分担意識とは
アンコンシャス・バイアスは、「無意識の思い込み、偏見」と訳され、特に「男は仕事、女は家庭」というように、性別を理由にして、役割を固定的に分ける考え方を固定的性別役割分担意識といいます。
▽身近なアンコンシャス・バイアスの一例を挙げてみると…
・血液型で性格を想像してしまう
・外見や学歴で相手を決めつけてしまう
・看護師と聞いてまず女性を思い浮かべる
・出身地でお酒が強い人かどうかを想像してしまう
・定時で帰る人は、やる気がないと思う
▽次に固定的性別役割分担意識の一例を挙げてみると…
・女の子はやさしく、男の子は強くあるべき
・経済的な責任は夫が負うもの
・世帯主は夫、妻は夫の姓を名乗るべき
・子どものしつけやお年寄りの介護は女性がすべき
・お茶出し、受付対応、看護師、保育士というと女性を思い浮かべる
・「親が単身赴任中」というと、父親を想像する(母親を想像しない)
・こどもが病気になったときは母親が休んだほうがいいと思う
アンコンシャス・バイアスは誰にでもありますし、今までの経験や見聞きしたことに影響を受けて、培われていくものですので、それ自体が問題ではありません。
しかし、自分の無意識の思い込みや固定的性別役割分担意識によって、知らない間に相手を傷つけたり、キャリアに影響を及ぼしたり、自分の可能性を狭めてしまうなど、様々な影響があるので注意が必要です。時には、ハラスメントや不公平を生み、組織や社会の「見えない障害」となります。
問題なのは、自分のアンコンシャス・バイアスに気づかないことにあるので、「自分の偏見や言動が周囲に悪影響をもたらすのではないか」という意識を持ち続けることが大切です。私たちひとりひとりのアンコンシャス・バイアスへの気づきが、多様性を認め合う社会の実現に繋がっていくのです。「これって私のアンコン!?」と問いかけてみませんか。
問い合わせ:政策企画課 政策企画係
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