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キラリ古河ビト

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茨城県古河市

■国境を越えて広がる交流の輪
キャッサバの生産者 大和(おわ)一正さん(東本町)
熱帯など暖かい地域で栽培される南米原産のイモの一種、キャッサバ。日本ではなじみの薄い作物ですが、ブームにもなったタピオカの原料としても知られ、間もなく収穫時期を迎えます。
生産者の大和さんに栽培を始めたきっかけや、栽培にかける思いなどについて話を伺いました。

大和さんがキャッサバの栽培を始めたのは2年前。知人のブラジル人女性からの「故郷の味、キャッサバを作ってほしい」という一言がきっかけだったと話します。最初は栽培方法など全く分からなかったそうですが、人を喜ばせたいという気持ちから、上辺見にある知人の畑を借りて栽培を始めました。
開始当初、何も分からない大和さんがまず向かったのは、ブラジル人住民が多い群馬県大泉町。役場で紹介された農家から栽培方法を学び、苗木を譲ってもらいました。この時に知り合った農家は、今でも分からないことがあると相談をする師匠のような存在です。指導を仰ぎながら少しずつ知見を深め、作付けの規模を拡大してきました。昨年の収穫日には母国の味を求める多くの外国人が集まり、畑の周りにはたくさんの笑顔が溢れていたと言います。口コミで評判が広がり、その要望に応えるため今年は昨年の10倍(約3トン)の収穫を予定しているそうです。
「今後はさらに畑を広げ、さまざまな農作物の栽培にも挑戦したい」と夢を語る大和さん。一人でも多くの人を笑顔にするため、日々作業に励んでいます。食を通じて笑顔でつながる交流の輪は、さらに広がっていくことでしょう。

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