■のみ込んだ空気の行方
◇げっぷと腹鳴り、おならの原因
げっぷと腹鳴り、そしておならの原因は全て、口からのみ込んだ空気です。物を食べるときには、必ず空気を一緒にのみ込んでいます。胃の中が食べた物と空気でいっぱいになると、げっぷが出るわけです。そして、げっぷで出し切れなかった空気は食べた物とともに腸に送り込まれ、腸の中を動いていくため、そのときにググーっというような音を出します。これが腹鳴りです。おなかがすくと余計に腸は動くので、腹鳴りはその分増えるわけです。そして出口に届くと、おならになって出ます。
緊張したりストレスがかかったりすると、喉が渇きますし、鼻が悪く口呼吸をしている人は口が渇きます。喉や口が渇くと生唾をのみ込むことが多くなるでしょう。すると、そのときに空気を余計にのみ込んでしまい、そのままげっぷを出さないでいると、空気が全て腸に送られてしまいます。そうなると、当然おなかが鳴っておならが増えます。それから早食いも、のみ込む空気の量が増える原因です。早く食べた後にはげっぷがよく出るので、納得できると思います。
◇おならの臭いの原因
のみ込んだ空気は無臭ですが、しばしばおならは臭くなります。これは、食べ物の中のタンパク質が腸内で発酵して臭いガスが発生するためです。それを減らすには、肉や魚、卵などの動物性食材を減らすことが効果的です。
問合せ:古河福祉の森診療所 赤荻榮一医師
【電話】48-6521
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