■生きる力を絵に宿して
数々の美術展で受賞を重ねる油絵作家
高橋英美(ひでみ)さん(本町)
令和6年度茨城県芸術祭の洋画部門で優賞を受賞した高橋さん。歴史ある芸術団体「創元会」で運営委員を務め、国立新美術館で開催される創元展などでも数多くの賞を受賞しています。精力的に活動を続ける高橋さんに、油絵の魅力や作品に対する思いを伺いました。
中学生の頃、美術の先生に絵を褒められたことが、絵を描きたいと思うきっかけになったと話す高橋さん。結婚後に本格的に制作を始め、県の勤労者美術展で厚生労働大臣賞を受賞するなど、数々の作品を生み出してきました。
高橋さんの描く油絵は、他の画家より使用する絵の具の量と種類が多いのが特徴です。そうすることで絵に力強さが出ると話します。また「生きる」をテーマとして木を描くことが多く、モデルにする実際の木よりも大きな木をイメージして描くことで、木の持つ生命力を表現できるよう制作に励んでいるそうです。
高橋さんが師と仰ぐ荻野博(おぎのひろし)先生が「納得いくまで描き続ける努力家」と話すとおり、キャンバスに向き合う時間は毎日5時間以上。また時間があれば木を眺めに出かけ、どのように個性を出せるかを考えるなど、絵画への向上心は尽きることがありません。
現在、市内で水彩画・色鉛筆画教室駒美会(こまびかい)の講師としても活躍する高橋さん。絵を描くことを楽しみながら、今後も良い作品を作りたいと話します。そんな高橋さんの力作が古河街角美術館で展示中です。ぜひ、ご来場いただき、作品から生きる力を感じてみてはいかがでしょう。
○古河の絵画美術展(第II期)
展示期間:3月9日(日)まで
時間:9時~17時(入館は16時30分まで)
場所:古河街角美術館
問合せ:古河街角美術館
【電話】22-5911
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