■子どもの中耳炎
赤ちゃんや子どもに多い病気の一つである中耳炎。今回は代表的な2つの中耳炎について紹介します。
○急性中耳炎
鼻や喉にいるウイルスや細菌が、咳などによって中耳に感染して急性の炎症を起こす病気です。耳が痛い、耳垂れが出る、熱が出るなどの症状や、機嫌が悪い、耳をよく触る、ミルクの飲みが悪いなどの特徴があります。抗生物質で炎症が治まることがほどんどですが、自己判断で薬をやめると滲出(しんしゅつ)性中耳炎に移行したり、慢性化する原因になったりするので、処方された薬は最後まで飲み切り、しっかり治しましょう。
○滲出性中耳炎
急性中耳炎の慢性化や鼻と耳をつなぐ管(耳管)の機能不全などにより、中耳に滲出液と呼ばれる液体がたまる病気です。聞こえが悪くなる症状や、テレビの音を大きくしたがるなどの特徴があります。一度かかると癖になり、再発しやすいため、治療が数年にわたることも少なくありません。通常は、抗生物質や抗炎症剤を使い治療を行います。
冬は、鼻や喉から感染することが増えていきます。急性中耳炎は、風邪の合併症として多く発症するので注意が必要です。子どもはうまく症状を訴えることができません。気になる行動や様子があったら、早めにかかりつけ医に相談しましょう。
問合せ:(福)子育て包括支援課
【電話】48-6881
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