令和元年東日本台風により甚大な被害が発生した本町では現在、国、茨城県、大子町が連携し、河川の堤防工事や松沼橋等の架け替え工事などの治水対策(久慈川緊急治水対策プロジェクト)を進めています。
常陸大子駅周辺の中心市街地では内水対策も進めており、住民の安全確保と、旧役場周辺を広域防災拠点とするため各種防災機能を強化していく計画です。
■内水対策
令和2年度に策定した「中心市街地排水処理対策事業全体計画」に沿って対策を進めています。
I.〔雨水処理区域を6分割〕これまで旧役場庁舎付近へ集中していた雨水を、下図のように中心市街地を6つの区域で分散処理したり、河川への排水場所を整備したりすることで、中心市街地の内水被害を防止します。
A 愛宕町地区:〔農業用水路の改修〕中心市街地への雨水の流入を軽減するため、農業用水路を改修し、長岡橋付近から押川へ排水します。
B 泉町地区:〔雨水排水管の整備〕現在設置を進めているこれまでより大きい排水ポンプを使用した内水処理を行うため、雨水排水管を整備します。
C 松沼橋付近:〔雨水排水管等の整備〕増水時でも内水を久慈川に排水できるよう、雨水排水管等の整備を行います。
D 〔水門等整備〕既設排水路に水門等を整備し、流れる方向を調整します。
E 湯の里公園周辺:〔湯の里公園周辺の対策検討〕中心市街地でも特に低い地域の内水対策について、検討を進めています。
II.〔排水ポンプと貯留槽の整備〕雨水が集まりやすい旧役場庁舎付近に、押川に強制的に排水するポンプと排水しきれない場合に雨水を一時的に貯める貯留槽を整備します。
・排水ポンプ 2台
2台分の排水能力は25mプールを10分間で空にできるほど!
・地下埋設型貯留槽
容量:約550立方メートル(25mプールの約1.3倍)
排水ポンプと組み合わせることで、令和元年東日本台風時の1時間あたりの最大降水量を処理可能!
問合せ:建設課
【電話】72-2611
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