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自治体の皆さまへ

新年のごあいさつ

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茨城県大子町

町民の皆様には日頃から大子町政に対して、御支援、御協力を賜り厚く御礼申し上げます。
昨年を顧みますと、地域の発展と安全、さらには生活環境の向上に向けて、さまざまな取り組みが実を結び、充実した一年を迎えることができましたこと、心より感謝申し上げます。
昨年5月は、地域の活性化に向けた大きな一歩として、駅前の交流拠点施設「B.B.D〜Bright Base Daigo〜」が整備されました。この拠点は地域住民だけでなく、大子町へ訪れる方々の交流の場となり、情報交換や新たなつながりが生まれる場となることを期待され、昨夏の酷暑では高齢者等の健康維持を念頭に「クーリングシェルター」としての役目も果たし、日々成長を遂げております。
また、旧庁舎跡地においては国による防災道の駅事業の推進により、地域の防災体制が強化され、災害発生時における迅速な対応が可能となるよう備えが進んでおります。防災道の駅と同時に進めております「観光交流施設」と「(仮称)まちなか防災スクウェア」は、間もなく設計が終わり、住民の皆様が安心して暮らせる地域づくりに向けた基盤となるべく、令和8年秋の竣工へ向け着実に取り組み、成果を出していきたいと思っております。
令和元年度から進めております国土交通省による久慈川緊急治水プロジェクトは、昨年からいよいよプロジェクトの最終段階である久慈川上流の大子町の各地が工事の範囲となりました。土砂の運搬を行う大型車の往来が増えますが、豪雨時の浸水被害を最小限に抑えるための具体的な対策として御理解御協力をいただき、より安全な地域づくりに貢献できるよう努力してまいります。
大子町の防災力を一層強化するため、現在隣接する市町村と連携して、月に一度の排水ポンプ車の動作訓練を行っており、これにより地域全体での防災体制の向上を図っています。本年2月には常陸太田市主催の原子力災害広域避難訓練に本町も協力を予定しており、万が一の事態に備え、日々の訓練を重ねています。これらの訓練を通じて、住民の皆様が災害発生時に迅速かつ的確に行動できるよう、意識を高めていくことが大切だと考え、賑わいのある安全安心の暮らしの裏側で、有事の際の防災力の向上にも継続的に力を入れてまいりたいと思います。
加えて、昨年4月に設立した大子町防災士ネットワークは、町内の防災士約130名が入会されました。ネットワークの活動により、地域内での情報共有や助け合いの体制が強化され、地域全体の防災意識がさらに高まることを願っております。
次年度からは町内4つの中学校の統合が実施され、地域の教育環境において大きな変化が訪れることとなります。この統合は、教育の質を一層向上させるとともに、地域全体の学びの場として新たな価値を提供するものと決意を新たにしています。教育の充実が地域の未来を築く礎となることを私たちは強く認識し、統合における児童生徒の円滑な送迎の拡充とともに、将来的には地域交通を支える「たくまる」との連携を視野に入れ、公共交通の有効的な活用に注力するとともに、統合による学校跡地利用を含め対応していきたいと思っております。
一方で、昨今の物価高騰が家計に与える影響は大きく、政府による対策も注視しなければならない時期です。地域経済の安定と発展を確保するためには、物価上昇に対する適切な対策を講じるとともに、住民の皆様が安定した生活を営めるよう、地域の力を結集することが重要です。今後も地域経済を支えるため、国の施策にスピーディに連動することで住民を支え、町の産業を支える農林畜産業や商工業に従事している方々の対策にも対応してまいります。
粘り強く実施をしている健康増進事業や昨年から開始している大子清流高校応援事業についても、町の将来を担う重点事業として今後も社会の動向にスピード感を持って合致させていきたいと考えております。
本年も数少ないチャンスをしっかりと手中に収め、町民の皆様の明るい未来へ貢献していく所存ですので、引き続き御理解と御協力をお願い申し上げます。
輝かしい年頭に当たり、町民の皆様の御健康と御多幸を祈念し、新年のごあいさつを申し上げます。
令和7年1月
大子町長 高梨哲彦

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