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【特集】道いっぱいのこいのぼり

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茨城県守谷市

南守谷駅から松ケ丘小学校まで、住宅街の間を抜けて続く、全長約2kmの遊歩道「幸福(しあわせ)の路(みち)」。
散歩やジョギング、通勤通学など、多くの人に親しまれています。
そんな幸福の路では、4月から5月にかけての約1か月間、頭上を泳ぐ無数のこいのぼりが通行する人を楽しませてくれます。

すっかり南守谷地区の風物詩となっているこいのぼり。
このこいのぼり、実は「高野まちづくりの会」の皆さんが毎年ボランティアで掲揚してくれているもの。
今回は、2004年から掲揚を続けている同会に、これまでの経緯や想いを伺いました。

●掲揚しているこいのぼりの数は?
地域の人が寄付してくれたこいのぼりも含めて、大小約500匹のこいのぼりを空いっぱいに泳がせています。

●なんと500匹も! 設営はどうやって?
「高野まちづくりの会」役員が中心となって準備し、当日は「松ケ丘小学校おやじの会」にも協力いただき、1~2日程で設営しました。脚立を使って、一つずつ手作業で結び付けていきます。

●飾ってから苦労することも?
4週間の掲揚期間中、毎日メンテナンス当番を決めています。急に破損した場合に備えて、気を張り続けていることが大変です。風が強い日は、夜寝ているときでもハラハラしてしまいます。
でも、こいのぼりを直していると、通りがかりの人が「今年も上がっていいですね、元気がもらえます」と言ってくれるのは嬉しいです。遠方からわざわざ見に来てくれたり、写真を撮る人もたくさんいます。

●嬉しい声もたくさんありますね。どういう想いで活動を?
高野まちづくりの会は2004年、当地域への転入が多かった頃、地域住民の親睦を深めるために発足されました。今では、未来を担っていく子どもたちが健やかに成長し、地域住民の交流を目的に活動していますが、「住みよいまちにしたい」という想いは当初と変わっていません。
ここで育った子が、市外に転出して居を構えても、この時期に合わせて実家に帰ってくるきっかけになるという話も聞きます。そういう話を聞くと、やっていて良かったなと思います。

●これからも続けていきますか?
同会も今年で結成19年目、メンバーも高齢化し、作業が大変になってきました。地域の文化として、受け継いでくれる人が欲しいと思います。

◆こいのぼりの由来
始まりは、江戸時代。5月5日、端午の節句に、縁起物のコイをのぼりに描き、掲揚するようになったと言われています。コイは中国では「コイが滝を上ると龍になる」という伝説があり、日本でも立身出世の象徴となりました。子どもに強くたくましく育ってほしいという願いが込められています。

◆こいのぼりMAP
(1)ふれあい道路からもよく見える、大空に舞う巨大なこいのぼりたち。市外の方にもよく知られているんだとか。
(2)南守谷駅~けやき台公園に入る幸福の路。緑の美しさを背景に、色とりどりのこいのぼりが泳ぎます。
(3)今年はミ・ナーデの外壁にも現れたこいのぼり。ウォールアートとのコラボも!?
(4)けやき台公園~けやき台中学校に向かう幸福の路。一番写真を撮る人を多く見かけた、映えスポットです。
(5)松ケ丘公園付近。たくさんのこいのぼりたちの下、子どもたちが元気に遊んでいます。
(6)松ケ丘小学校脇を通る幸福の路。おやじの会が協力してくれるようになってから、ここまで飾るようになったそうです。
※MAPは本紙またはPDF版をご覧ください。

取材協力ありがとうございました。
今年は5月3日にけやき台公園で高野こいのぼりまつりも開催。
イベントの成功をお祈りしております!
※4月26日編集時点

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