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国際交流員シュテファニーさんの「MORIYA滞在記」

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茨城県守谷市

■似ているようでちょっと違う
「四季といえば、日本」といったイメージが強いですが、ドイツをはじめ世界の多くの国には日本と同じようにはっきりとした美しい春夏秋冬がありますね。
春の花と、夏の暑さ、秋の落ち葉と、冬の雪は、ドイツとさほど変わりません。もちろん、花と木々の種類が違ったり、日本の方が気温と湿度が高かったりしますが、基本的な四季は似ていると言っても過言ではありません。
一方、私の母国であるドイツにないのは、「梅雨」です。ドイツでは、天気が不安定な春と秋には雨がたくさん降る日があり、夏にも時々雷雨や土砂降りが発生しますが、毎年決まった時期に集中的に雨が降ることはありません。地球温暖化の影響か、ここ数年は欧州の夏が異常に暑くなり、雨量が少ないといったニュースをよく耳にします。日本の梅雨は確かに少し厄介な時期ですが、6月の雨のおかげで水の確保ができ、お米をはじめおいしい農作物が育ちます。
逆に、ドイツでは6月に日が長くなり、気温も穏やかなのでとても過ごしやすい期間です。クリスマスマーケットを目当てに12月にドイツを旅行する夢を持つ日本人は少なくないようですが、ドイツの冬は日が短くて暗いうえに関東平野の冬よりかなり寒いです。真冬なら、昼間でも氷点下の気温は珍しくありません。そのため、ドイツに行ってみたい人に12月はあまりお勧めできません。ということで、雨が降り続ける薄暗い梅雨からいつか逃げたいなと思う方は、ぜひ6月のドイツ旅行をご検討ください!
四季があること自体はよく似ていると言っても、日本とドイツの四季を細かく比べてみれば、梅雨の有無をはじめ、たくさんの違いに気づくはずです。いうまでもなく、両国の「似て非なる物」は季節だけではありません。守谷に来て1年目の頃、まだ慣れていない梅雨を乗り越えることは大きなチャレンジのように感じましたが、いつの間にか4年が経ち、ジメジメしている梅雨も生活の一部になりました。今年の梅雨もみんなで元気に乗り越えましょう!

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