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もりやの技

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茨城県守谷市

■救助を待つ人へ、1秒でも早く。
守谷消防署 岡﨑駿介(おかざきしゅんすけ)さん

6月某日、守谷消防署には「1、2、3、4…!」「走れ走れ!!」と大きな声が響いていました。そこには、「全国消防救助技術大会」に向けて、激しい訓練に臨む救助隊員の姿が。昭和47年から開催されている同大会は、全国の消防救助隊員たちが日ごろ鍛え抜いた技術を競い合う大会で、今年は8月に札幌で開催されます。
地下やマンホールからロープを使って救出する「引揚救助」や、災害現場のさまざまな障害を想定した「障害突破」など、種目ごとにチームで訓練に励んでいました。大会ではタイムで競い合うため、開始の合図から終了まで、現場全体がピリピリとした緊張感のある雰囲気に包まれています。
今回インタビューに答えてくれたのは、「ロープブリッジ渡過」の種目に挑む岡﨑駿介さん。全国大会に出場する見込みで練習しています。この種目は、水平に張られた20メートルのロープを往復してタイムを競う個人種目です。「要救助者の元へ1秒でも早くたどり着く。いざというときを想定して、安全に、確実に、そして迅速に救助活動を行えるよう、日々訓練に取り組んでいます」と話す岡崎さん。この種目に求められる技能を聞くと、「腕の力やバランス感覚が必要ですが、メンタルで負けないよう心掛けています」と力強く答えてくれました。
普段は救助隊員として任務にあたる岡﨑さん。通報を受けてさまざまな現場へ急行します。火災現場での消火活動や、救急車と共に駆けつける救急支援、時にはウエットスーツを着用して水難救助隊としても活動しているそうです。
岡﨑さんが消防の仕事を選んだきっかけは、小学生の頃に発生した新潟県中越沖地震。オレンジ色の服を着た救助隊員が子どもを助け出したのをテレビで見て、「本当にすごい…」と憧れを持つようになったそうです。
最後に大会への意気込みを伺うと、「やるからには、全国1位を目指したいです」と笑顔を見せてくれました。健闘をお祈りしています。

皆さんの身近で「技」を持っている守谷市民・出身の方がいらっしゃいましたら、ご紹介ください。

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