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『ARCUS』現在のアート・芸術文化を守谷から。

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茨城県守谷市

■日本と韓国間のアーティスト交換プログラム エクスチェンジ・レジデンシー・プログラム!
現在、アーカスはソウル市立美術館が運営するセマ・ナンジレジデンシーとパートナーシップを結び、互いの国のアーティストを送り合うプログラムを行なっています。6月9日から8月9日まで、韓国のソン・ヘミンとリュ・ソユンによるアーティストグループ、Rice(ライス) Brewing(ブリューイング) Sisters(シスターズ) Club(クラブ)(RBSC)がアーカススタジオで滞在制作に取り組みました。そして9月15日から11月14日までの約2カ月間、永田康祐(ながたこうすけ)がソウルで滞在制作に取り組みます!
セマ・ナンジレジデンシーは、2006年にソウル・蘭芝島(ナンジド)の浸出水処理施設を改修して開設されました。25室のスタジオやラボ、展示スペースなどがあり、年間を通して国内外のアーティストや芸術の領域における研究者を支援しています。永田はそこで、韓国と日本の海をめぐる交通や食文化をとおして韓国と日本の関係を見直すプロジェクトに取り組みます。日韓の交易や交流から生まれた食べ物として、明太子があります。17世紀に日本から韓国へ渡った唐辛子がたらこと出会い明卵漬(ミョンナンジョ)ができました。今度は20世紀初頭の日本の統治下にあった韓国から日本へと伝わり明太子となりました。また同時期に、日本から出汁の素として煮干しが韓国へもたらされて根づいたと言われています。永田は人々の生活文化の歴史を紐解くため、滞在中は屋台や食堂でのフィールドワーク、漁業と食文化の歴史に関する調査、漁業資源の専門家へのインタビューなどを行う予定です。
私たちの身近な食べ物や国民食と言われる食べ物の由来を知ることは、もしかしたら国が歩んできた歴史や社会の成り立ちを紐解くことなのかもしれません。これまでも食文化という観点から、社会に織り込まれたさまざまな権力とその支配の構造を洞察し作品を作ってきた永田の、韓国での新たな経験に期待したいと思います。11月下旬には活動報告会をアーカススタジオで開催予定です。RBSCと永田が現地で取り組んだ調査や制作についてお話しします。どうぞお楽しみに。

問合先:アーカススタジオ(もりや学びの里内)
【電話】46-2600 (10:00~18:00)
【メール】arcus@arcus-project.com

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