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『ARCUS』現在のアート・芸術文化を守谷から。

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茨城県守谷市

■2024年度招へいアーティスト3組を迎えて
今年度の招へいアーティスト、エヴァ・ザイラーとハイフンー、丹治(たんじ)りえが守谷に到着してから早1カ月が経ちました。この間に、市長表敬訪問やオリエンテーション、ウェルカムパーティーといったイベントがあり、初めての守谷での生活にもすっかり慣れ、11月のオープンスタジオに向けて、日々制作や調査に励んでいます!
ドイツ生まれ、オーストリア、ウィーン在住のエヴァは、これまで有機的な素材と工業製品でオブジェを作り、人間と動物の関係を問い直してきました。アーカスでは、蚕と人間が相互に依存する関係に着目し、県内の結城紬を調べたり、群馬県の富岡製糸場や養蚕農家を訪れ制作を行います。ハイフンーは2011年に設立したインドネシアのジョグジャカルタで活動する7人のリサーチグループです。今滞在で調べるのは、インドネシアの芸術家で劇作家のダナルト(1941-2018)。彼は、1970年に大阪で開かれた日本万国博覧会のインドネシア館の舞台美術を手がけました。ダナルトをとおして、インドネシアの歴史やアイデンティティを紐解き、国家の複雑な姿を捉えようと試みます。福島県生まれ、沖縄県在住の丹治は、両県が似たような境遇を経験していることに着目し、作品を作ってきました。それはいずれも市民の意志というより、国家の政治的な判断によってその進むべき道が決められてきたということです。アーカスでは、茨城県の国営ひたち海浜公園が、戦後米軍に接収された軍事訓練のための基地であったことを起点に、茨城と沖縄の地を重ね合わせて、沖縄の未来像をさぐる作品を制作しています。アーティストの成果発表として、11月14日から17日の4日間、アーカススタジオでオープンスタジオを開催しますので、どうぞお楽しみに!

問合先:アーカススタジオ(もりや学びの里内)
【電話】46-2600 (10:00~18:00)
【メール】arcus@arcus-project.com

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