■アーカスプロジェクト、オープンスタジオが始まります!
オープンスタジオとは、アーティストの制作場所であるスタジオを公開し、滞在制作の成果を発表する場です。アーカスでは4日間にわたり、今年度守谷市に迎え入れたエヴァ・ザイラーとハイフンー、丹治りえの3組のアーティストの活動とそれによって生まれた表現を市民の皆さんにご紹介します。
オープンスタジオの醍醐味は、展覧会とは違い、作品を鑑賞するだけでなく、アーティストに会って作品が作られる過程を直接聞いたり、素材や表現について質問したりすることができること。アーティストも市民の皆さんの考えや感想を聞いて、作品をもっとブラッシュアップすることを楽しみにしています。
オープンスタジオの期間には、キッズツアーやトークなどのイベントも開催します。参加は無料なので、皆さんのご参加をお待ちしております!
日時:11月14日(木)〜17日(日) 13:00〜18:00
料金:入場無料
会場:アーカススタジオ(もりや学びの里内)
○スタジオツアー
アーカスプロジェクトのディレクターによるスタジオ鑑賞ツアー
※予約不要
日時:11月16日(土) 13:30〜14:30
○トーク「エコロジーとコモン」
アーティストのアリツィア・ロガルスカを招き、この気候危機の時代と芸術の関係を話します。政治や化学が絡まり合うエコロジーの問題を扱う彼女のプロジェクトから、地球の未来のための選択を考えます。
※オンライン配信あり
日時:11月16日(土) 16:00〜18:00
スピーカー:
・アリツィア・ロガルスカ(オンライン参加)
・藤本裕美子(ふじもとゆみこ)(アーカスプロジェクト)
○キッズツアー
小学生対象のスタジオ鑑賞ツアー
※要予約
日時:11月17日(日) 11:00〜12:15
定員:15人
申込方法:11月16日(土)までにホームページの予約フォームまたは電話で申し込む
●エヴァ・ザイラー(ドイツ)
ドイツ生まれ、オーストリア在住のエヴァは、蚕と人間が持ちつ持たれつの関係にあることに着目しています。今滞在では、群馬県の富岡製糸場を訪れたり、富岡製糸場における女性工員の労働環境について専門家にインタビューをしたりして、リサーチを深めました。オープンスタジオではその過程で生まれた彫刻作品などを発表する予定です。
●ハイフンー(インドネシア)
インドネシアのジョグジャカルタで活動する7人のリサーチグループ、ハイフンーは劇作家で文筆家であるインドネシアの文化人、ダナルトをモチーフに、インドネシアの歴史やアイデンティティ、またインドネシアと日本との交流について調べました。オープンスタジオでは、ダナルトを紹介する資料が自由に見られる空間を作る予定です。
●丹治りえ(日本)
福島県生まれ、沖縄県在住の丹治は、茨城県の国営ひたち海浜公園が、もともと戦後米軍に接収された軍事訓練のための基地(水戸対地射爆撃場跡)であったことを起点に、茨城と沖縄の地を重ね合わせて制作しました。国営ひたち海浜公園近くに住む地元の人たちにインタビューし、当時と今の違い、そして軍事基地の平和的な活用と沖縄の地の関係を探る試作を発表する予定です。
問合先:アーカススタジオ(もりや学びの里内)
【電話】46-2600 (10:00~18:00)
【メール】arcus@arcus-project.com
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