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【特集】食べてNICO(にこ) NICO(にこ) 3

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茨城県守谷市

■《みんなで食べる》こども食堂 もりんくる
「地域食堂」としての子ども食堂を目指して、月に1回開催している「もりんくる」。
温かいごはんと笑顔あふれる場所を提供し、「食」をとおして人とつながることを大切にする、代表の太田さんにインタビューしました。

○どんな活動を?
2021年に久保ケ丘にある「イルネッソピッツァナポレターナ」さんの協力で店舗を借りて、子ども食堂をスタートしました。現在は、毎月第2日曜日のランチ時間にデイサービス「あっとホーム」さんで実施しています。
利用者には若いパパママと小さいお子さん連れが多く、カレー50食がなくなり次第終了です。もりや公益活動推進協会からの助成金をはじめ、企業や市民団体、農家さんから食材などを寄付してもらうことも多く、地元で採れた食材も豊富に使っています。

○名前の由来は?
「もりんくる」という名前は、子どもに限らず、「みんなおいで!」という意味で名付けました。私たちが思い描く子ども食堂は、食べることをとおして〝ちょっとだけつながる”ことです。子どもだけでなく大人も含めて、地域のみんなで「おいしいね!」と笑い合えるような場所になることを願って活動しています。
・もりんくる…もりや+inclusive(包み込む)

○食をとおして「つながっていく」
毎月続けるというのは大変なことですが、子どもから大人まで、食べに来てくれた人から手伝いに来てくれた人まで、みんながつながっていくのが、何よりのやりがいですね。地域の方が応援してくれたり、小学生、中学生、高校生のボランティアがたくさん来てくれるのも嬉しいことです。

○人と食事もできない時期…
この活動をしていてよく思うのが、ボランティア活動や子ども食堂の存在を聞いて興味を抱いても、自分で手を挙げて活動するのはなかなか難しいのではないかということです。私もそんな一人でした。
しかし、コロナ禍で自分の家族も含めて、大人も子どもも家族以外と食事をすることができず、未来に不安を抱いていました。
そんな状況だったからこそ、「自分で提案してやってみよう!」という気になれたのかもしれません。

○始まりは5人から
始めたきっかけはコロナ禍もありましたが、どこかで「地域に恩返ししたい」という想いは以前から抱いていました。まだ子どもが小さく、仕事と子育てで忙しくしていた頃、地域の方々にすごく助けていただきました。近くに友達などもあまりいなかった頃に、気軽に声をかけてくれるだけでも嬉しかったのを覚えています。そんな時にふと、もう何年も前に「子ども食堂をやってみたいんだ」と話していた友人のことを思い出し、声をかけたことが「もりんくる」の始まりでした。当時中学生だった娘も含めて、友人と5人でスタート。今ではたくさんの人がボランティアとして応援に来てくれています。
これからも、さまざまな分野で活動しているボランティア団体や子ども食堂、地域の方と、食べることをとおして〝ちょっとだけつながる〟をたくさん増やしていけたらいいですね!

◆食堂以外にも活動
学習支援ボランティア「もりサポ塾」に通う子どもたちに、月1回ですが、お弁当を作って届ける活動もしています。平日の仕事のあとに文化会館に集まって調理をして、午後8時前に届けています。
初めは短い時間の中での調理が大変でしたが、塾のお子さんがお礼の手紙を渡しに来てくれたのは嬉しかった思い出です。
・地域の介護施設から、毎月お弁当に添えるお菓子付き折り紙を頂き、世代を超えた交流になっています。
(もりんくる代表 太田浩代(おおたひろよ)さん)

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