■旬なアートの話題をお届け! 初めての茶話会
先月、初めての企画「茶話会2024年のアートと世界」を行いましたので、報告します! 昨年は、春に8回目となる横浜トリエンナーレ、春から秋にかけて60回目となるヴェネチア・ビエンナーレ(イタリア)、また秋から冬にかけて光州ビエンナーレ(韓国)が開かれました。トリエンナーレは3年、ビエンナーレは2年に一度開かれる現代の大規模な展覧会で、世界中のアート関係者やアートファンが注目しています。いずれも現代の世界を読解するテーマが設けられ、鑑賞者は1日から2日くらいかけてじっくりと見ます。
さて、昨年私が見た3つの展覧会は、人間の移動や財産の共有、先住民族の知恵や世界観、そして気候変動と環境危機などをテーマに、数々の作品をとおして、違った角度から私たちが当たり前に思っている価値観や世界観に問いを投げかけていました。こうした背景には、2020年代に入ってパンデミックを経験し、地球の営みにも限りがあるといった危機感があるようにも見えます。茶話会に参加した方々からも、自らの経験や知識に照らした意見や感想が活発に交わされました。一人で悶々と考えるよりも、アートをとおしてより多くの人たちと考えや視点を分かちあうと、少しずつ目の前の視界が開けてくるような瞬間が訪れます。茶話会は、そのような知的ながらも楽しい時間となりました。
今後も、アーカスのスタッフが見た展覧会や訪れた街について「茶話会」を行なっていきますので、どうぞご期待ください!
(ディレクター 小澤慶介)
問合先:アーカススタジオ(もりや学びの里内)
【電話】46-2600 (10:00~18:00)
【メール】arcus@arcus-project.com
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