【特集】ヘルスメイトさんと一緒に食生活から健康に ～私たちの健康は私たちの手で～

22／43

皆さんは食生活で何か意識していることはありますか?　健康な体づくりは、日々の食生活から始まります。
今回は、食を通して市民の健康を支える食生活改善推進員(ヘルスメイト)と一緒に日々の食生活について考えます!

■食生活改善推進員(ヘルスメイト)とは?
家庭の食卓を充実させ、地域の健康づくりを行うことから始まった食生活改善推進員は、「私たちの健康は私たちの手で」をスローガンに、食を通して地域の健康づくりを勧めるボランティア団体です。愛称は、「ヘルスメイト」「食改(しょっかい)さん」です。
市では約40人のヘルスメイトが健康づくりの案内役として、食育の推進と普及、啓発活動を行っています。

■なんと設立50周年!
令和6年7月に設立50周年を迎えた守谷市食生活改善推進員協議会。設立はさかのぼること昭和39年。食生活改善推進員の養成が始まり、昭和47年に修了生が中心となって現在の食生活改善推進員協議会となりました。
平成14年には、長きにわたる健康づくり推進活動の功績が認められ、茨城県知事賞を受賞。さらに今年度、全国で28団体しか表彰されなかった、厚生労働大臣賞(地区組織)を受賞しました。

■ヘルスメイトになるには?
市で開催される食生活改善推進員養成講座(不定期)を受けたのちに協議会に入会して活動が始まります。
なお、次回の養成講座は、令和8年度に開催予定です。

■活動内容は?
・食育の日(毎月19日)推進活動
・親子の料理教室
・給食センターとの共同献立作成
・3歳5カ月児健診時食育活動
・児童クラブ出前講座
・からだ喜ぶヘルシークッキング教室

■地域に出向いて食育活動も
「塩分を控えた食事について学びたい」、「地域の子どもたちに食育料理教室を実施したい」、「シニアクラブやサロンで、低栄養予防の食事について教えてほしい」など、依頼があれば、健康づくりのための「食」に関する講習会も実施しています。
希望する方は、事務局までお問い合せください。

◆日々の食生活にちょこっと工夫!　おいしく減塩
茨城県は、心疾患や脳血管疾患などの生活習慣病による死亡率が全国に比べて高く、その要因の一つである食塩摂取量も国が定める目標量を大幅に超えています。
減塩はおいしくない、物足りないなどと思う方もいると思いますが、実践できる小さなコツを紹介するので、ぜひ意識してみてください!

1日の食塩摂取量(成人)：
・全国(目標量)…男性7.5g未満、女性6.5g未満
・守谷市(現状)※…男性10.5g、女性8.9g
※第三次健康もりや21計画より(令和2年度現状値)

○食べるとき
・麺類の汁は残す…2～3gの減塩に
・食べる回数を減らす…汁物や漬物佃煮など
・「かける」より「つける」…塩分は約7割を調味料から摂取しているので、使用量を極力減らす
・加工食品を控える…「見えない塩分」を摂りすぎない

○調理するとき
・温かいうちの調味は控えめに…冷めると味を濃く感じるため
・新鮮な食材を使用する…素材そのものの味が濃く、薄味でもおいしい
・汁物は具だくさんに…汁量を減らすことで調味料の使用量が減る
・低塩の調味料を使う…比較的塩分の少ないケチャップ、マヨネーズ、酢を上手に利用!

◆減塩を意識したメニューを紹介
1食あたり塩分0.9g
・人参のはちみつ和え
レモンの酸味とはちみつが人参の甘さを引き立てて薄味の物足りなさを解消塩分ゼロ!

・白米
加工されていない白米に塩分は含まれません

・豆腐白玉～黒ゴマソース～
他メニューとのメリハリをつけ、満足感たっぷりの白玉をデザートに!

・塩分を唯一含む　鶏肉と野菜のタンドリー風煮
香辛料であるカレー粉、にんにく、生姜を使うと味にアクセントがつき、塩分控えめでもおいしいです

◆Interview
守谷市食生活改善推進員協議会　会長
澤田由加利(さわだゆかり)さん

○きっかけは?
平成14年から、23年間ヘルスメイトの活動を続けています。元々食べることが大好きで、子育てが落ち着いた時に、広報もりやでこの活動を知りました。

○やりがいは?
ヘルスメイトになり、バランスの良い食事を意識したことで、家族からの食事の評判が良くなりました。講座参加者から、「健康診断の結果がよくなった」「料理する時にあなたの声を思い出す」と言ってもらえると嬉しい気持ちになります。

○皆さんに伝えたいこと
小さい頃の食生活は、その後の生活に大きな変化をもたらします。薄味に慣れるためにも、食生活を工夫する意識を持っていただきたいです。
健康診断で注意を受けてからではなく、高血圧を予防して健康な体を維持するためにも、日々の食事の中での減塩など、できることから実践してほしいと思います。食について困りごとや相談したいことがあれば、ぜひヘルスメイトの講座に参加してみてくださいね。

問合先：守谷市食生活改善推進員協議会事務局(保健予防課)
【電話】48-6000(音声案内1)