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国際交流員シルビアさんの「Moriya’s diary!」

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茨城県守谷市

■春の訪れを感じる大切な祝日「オースターン」
ドイツでは4月になると、いよいよ寒い冬が終わり春になります。春と言えば、「Ostern(オースターン)」(「イースター(復活祭)」という意味)の時期です。
イースターはクリスマスと同じようにキリスト教のお祭りで、大切な祝日です。金曜日から月曜日までの4日間が連休になり、日付が毎年変わります。具体的な日付は「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」ということで、分かりにくいかもしれませんが、毎年3月中旬から4月下旬の間です。例えば、去年は3月31日でしたが、今年は4月20日になります。
復活祭の前の金曜日は「聖金曜日」と呼ばれ、キリストの受難と死を記念する日です。ドイツでは、聖金曜日と聖土曜日は「stiller Tag」(静かな日)なので、「Tanzverbot」(ダンス禁止令)があり、ダンスやイベントなどは開催してはいけません。
また、その時期に断食を行う習慣もあります。ただ、近年は完全な断食ではなく、お肉や甘いものを食べない、お酒を飲まないといった程度です。
日曜日は復活祭になり、キリストの復活を祝い、断食が終わり、家族で一緒に食事をします。そして、イースターには、生命と再生の象徴である卵が欠かせません。
子どもたちが幼稚園や小学校で卵に色を付け、その卵で庭や家を飾り、イースターバニー(ウサギ)が隠した卵探し「エッグハント」が始まります。昔は、ウサギだけではなく、鶏やキツネ、コウノトリもいましたが、現代はウサギが一番多いです。
本来はキリスト教のお祭りですが、キリスト教とあまり関係がなくてもイースターエッグを飾ったり、エッグハントを楽しんだりする人が多いです。バレンタインデーが終わると、スーパーで卵型のチョコレートやウサギの置物、イースターエッグも買えますが、自分でイースターエッグを作る家庭も多いです。私も子どものとき、学校でマジックペンや水彩絵の具で卵を作ったり、家で母と一緒に玉ねぎや紫キャベツなどの野菜の色素でゆで卵に色を付けたりしました。明るくやさしい色合いが多く、春の恵みに感謝しながら、お祝いし楽しみます。
守谷でもイースターのイベントを開催しますので、一緒にエッグペイントとエッグハントをしてみませんか?

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