■地元で頑張る同世代の姿に自分の考えが変わった
地元で起業しようと一念発起して、今年4月に空のえきそ・ら・ら近くの小さな店舗でアイスクリーム店を開業しました。柿や卵などの地元産食材を使ったアイスを作って、週末を中心に店舗やイベント出店で販売しています。
生まれ育った小美玉を出たのは、高校卒業時。外に出て広い世界を見たかったのと、小さい頃に料理人に憧れていたのもあり、東京の料理専門学校に進みました。卒業後は専門学校のスタッフとして大好きな料理番組の仕事に関わったり、飲食店や移動販売、営業の仕事をしたりと、さまざまな経験を積む充実した日々。東京での暮らしは楽しくて、地元に戻るつもりはありませんでした。
転機は、コロナ禍の2020年9月に一時帰省したとき、石岡市八郷地区で柿農家をしている高校の同級生と久々に再会したことです。意気投合して柿の収穫を手伝うことになり、地元で頑張る同世代ともつながりができました。以前は独立したいと思いつつ「茨城では無理」と考えていましたが、彼らと話すうちに「できるかも」と考えが変わりました。「規格外の柿を使ったアイス」を思いつき、起業の準備を始めました。
仕事も生き方も、自分で決めたいという思いがあります。今後もやりたいことを見つけて、行動していきたいです。店を始めてお客さんと話すようになり、地元の人のニーズに応えたい気持ちが増しました。「仕事帰りにお茶する場がほしい」という声を聞いたので、時間を過ごせるよう客席を設けるなど、店も少しずつ変化させていきたいです。
昨年は「小美玉やってみるプロジェクト」に参加。市内で何かを始めようとする人たちと出会えました。
◆帰ってきたひと
Uターン3年目
小さなアイス屋 OPPO(オッポ)店主
井能(いのう)彗(さとし)さん(29歳)
住所:小美玉市山野1657-4
【電話】070-8548-9466
営業時間:11:00~15:00(土日のみ)
営業日はインスタグラムでご確認ください。
○これまでに住んだ場所
0〜18歳 小美玉市
18〜26歳 東京都練馬区、品川区
26歳〜 小美玉市(東京との二拠点生活)
○井能さんが参加した「やってみるプロジェクト」を紹介
Watashi Omitama vol.4
市民主体のシティプロモーションを紹介する魅力発信誌。「私、小美玉」「渡し、小美玉」の二つの意味が込められた冊子は市内の公共施設やさまざまなお店でお「渡し」しています。vol.1~4があります。
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