文字サイズ
自治体の皆さまへ

[特集]笑顔が広がる、安心なおいしさ(2)

4/15

茨城県小美玉市

■食から小美玉の農を知る
チンゲン菜はビタミン類が豊富な緑黄色野菜のひとつ。
学校給食に使用されるチンゲン菜は全て小美玉産で下吉影地区にある小田部青果の小田部幸司さんが提供しています。

小田部青果 代表
小田部幸司(おたべゆきじ)さん
好きだった給食:ごはん(お焦げ付き)
小田部青果は幸司さんの父親がごぼうの栽培から始めました。30年ほど前にチンゲン菜の栽培を始め、今はチンゲン菜を中心に栽培しています。市の学校給食への提供は今年で4年目になります。

学校給食に提供するチンゲン菜は前日に収穫を行います。収穫後は虫が付いていないか、病気になっていないかをひとつひとつ丁寧に確認してから、翌日の朝に給食センターへ届けます。チンゲン菜は種から育苗し、生育も全てビニールハウスで行っています。チンゲン菜の栽培で大切なのは、温度管理と水の管理です。夏は温度が上がり過ぎないように、遮光ネットをかけ、水も生育状況を見ながら細目に水を与えています。冬は逆に温度が下がり過ぎないように温度を上げる工夫をしています。年間を通して出荷しているので、広さは50mのビニールハウス約100本分になります。野菜には個体差があるので、提供する中には小ぶりのものや葉が厚いものもあると思いますが、残さずに食べてくれるとうれしいです。食べることは体の成長など、将来につながることなので給食をお腹いっぱい食べてほしいです。

■食べることは大切な仕事
児童や生徒が食べる30分前までに行われる検食。
子どもたちが安心して給食を楽しむために校長先生や教頭先生が実際に食べて異常がないかを確かめる大切な仕事です。

小川南中学校 校長
白井律子(しらいりつこ)さん
好きな給食:カレー
現在の小川南中学校の前は小川南小学校や玉里北小学校で校長を務めていました。20代の頃は納豆が苦手でしたが、給食を通じて子どものころには気づかなかったおいしさを知り、今では大好きになりました。

給食が12時30分なので、12時には検食を終えるようにしています。検食は教頭の頃も、校長先生が不在の時には行っていたので、10年程になります。玉里北小学校で検食をしていたときに、1・2年生の児童から「先生もう食べてる!」と声をかけられたのは良い思い出です。検食ではまず、全体を見て気になるところが無いかを確認します。異物混入がないか、色や匂いに変化はないかを確認してから味を確かめます。心掛けているのは、なるべく薄味のものから食べることです。濃い味から食べると、味の変化に気づけなくなります。小美玉の給食は食材の種類が豊富で、おいしいです。地元の特産品であるおみたまヨーグルトが出ることも素晴らしい取り組みです。献立も季節ごとの行事食や郷土料理が多く、大変、意味のある給食だと思います。食べることが初めての食材もあると思いますが、給食を通して小美玉の良さ、住んでいる地域への愛着など、給食を支える人たちに感謝して食べてほしいと思います。

■献立から食育まで食を通じて未来を育む
○味覚が広がるよろこびを伝えたい
学校給食の献立作成から学校での食育授業など、各学校の食に関する取り組みを行う、栄養教諭のお二人に小美玉の給食についてお話しを伺いました。

美野里中学校 栄養教諭
田口千愛(たぐちちあき)さん
好きな給食:にらのスタミナみそ汁

小川南中学校 栄養教諭
榎本智美(えのもとともみ)さん
好きな給食:かきたま汁

〔Q〕小美玉市の給食の特徴は?
新鮮な野菜や卵など、地元の食材が豊富なので、地産地消メニューの種類が多く、素材のうま味を活かしておいしく仕上げています。ごはんが主食になる日が多く、和食や家庭で食べる機会が減っている魚料理を多く取り入れています。給食を通して、子どもたちが食経験を積めるように、行事食や郷土料理、外国の料理を取り入れています。

〔Q〕献立の立て方は?
献立は市の管理栄養士と4人で考えています。月ごとに献立案を考える担当を決めて毎週会議を行います。担当が考えた献立を基に調理法や予算、アレルギーへの配慮、主菜の食材に偏りがないかなど、バランスも含め、さまざまな視点で話し合います。また、学校で子どもたちから聞いた声を献立に反映する時もあります。残さずに食べてもらえるように、調味料を変えるなど、味付けも試行錯誤しながら工夫しています。

〔Q〕給食を通じて伝えたいことは?
食材から地元の良さを知ってほしいです。給食も学校に来る楽しみになるとうれしく思います。そして、見た目など、偏見を持たずに食べてみることで、豊かな味覚を持つ人に育ってほしいです。

給食で使用する食材は、栄養教諭と市の管理栄養士が選定を行っています。子どもたちにとって、より良い給食を提供するために見た目や味、香り、品質など自分たちの目、鼻、舌で確かめる大切な仕事です。

○食の仕組み、食に関する適切な行動を学ぶ
栄養教諭は、市内の学校すべての学年で食育の授業を行っています。学年に合わせて内容は違いますが、食べ物に関する知識や食事の重要性だけでなく、食に対する適切な行動を学ぶ授業です。撮影した堅倉小学校の2年松組では、日本の食文化でもあるお箸をテーマに正しい使い方やマナー、お箸を使う意味を学んでいました。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU