決算とは、一年間でどれだけの歳入(収入)と歳出(支出)があったかを内訳とともに明らかにすることです。決算を通して、小美玉市のお金と財産の現状、今後の課題を確認します。
■決算概要
一般会計の歳入額は252億9,000万円、歳出額は241億8,000万円で、翌年度に繰り越すべき財源3億円を除き、実質収支は8億1,000万円となりました。
◆主な事業
○価格高騰重点支援給付金事業 4億5,000万円
エネルギー・食料品価格等の物価高騰の影響を受けた生活者に対する給付金事業を実施
○ごみ処理広域化事業 3億3,000万円
ごみ処理施設と地域還元施設の安定継続した設置管理、新ごみ処理施設整備事業に係る負担金など
○災害復旧事業 2億6,000万円
令和5年6月に発生した豪雨災害での農業用施設と土木施設被害箇所などの災害復旧工事を実施
○美野里中学校体育館長寿命化工事 1億3,000万円
美野里中学校体育館の長寿命化改修工事を実施
■市債と基金の現状
◆市債とは
学校や道路などの大規模な建設事業には多額の費用がかかります。これをすべてその年の税金でまかなおうとすると他の事業ができなくなってしまうため、銀行などからお金を借ります。これを「市債」といいます。令和5年度末の普通会計市債残高は248億7,000万円です。教育施設の改修費用や道路建設費用等の返済が進み、前年度末から18億4,000万円減少しています。
◆基金とは
法律や条例に基づき設置される「基金」は、さまざまな目的のために積み立てた市の貯金です。令和5年度末の普通会計基金残高は97億2,000万円です。廃止になった教育施設の解体や学校施設の整備費用などにより、公共施設整備基金を取り崩したため、前年度末から3億9,000万円減少しています。
◆おみたま家の家計簿
決算額を5,000分の1に縮小し、1か月分を算出して、市の財政状況を家計簿に見立てました。
公共施設の解体や整備にたくさんのお金がかかったから、貯金を使ってしまった。計画的に積立して貯金を増やさないとな。
大きな事業が終わって、ローンの借入金が少なくなってきた。このまま借入額を減らしていきたい。
電気代や燃料代が上がっているから、光熱水費にお金がかかるな。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>