【自分らしい働き方から考える シン・おみたまくらし】
「自分らしい働き方」って何だろう。
好きな仕事に打ち込むこと?
プライベートを大事にすること?
それとも―?
「働き方」を考えることは「暮らし」を考えること。
小美玉で自分らしい働き方を見つけた人たちの
「シン・おみたまくらし」とは。
■就職先を決めるときに重要だと思うものトップ3(※)
◇市内在住の高校生世代(中央高校生含む)
回答者280名(複数回答可)
◇市内小中学生の保護者
回答者1,202名(複数回答可)
高校生世代では約7割の人が「自分が興味のある仕事」を重要視しているのに対し、保護者の世代は「休みがとりやすい」が7割でした。「安定」と「職場の雰囲気」は両世代とも半数以上の人が重要視していました。
※出典:小美玉市人口ビジョン・総合戦略に係るアンケート調査(2024年)より、上位3つの選択肢を抜粋して掲載。
◆一対一で人と関わりたい
3年前、勤めていた自動車販売店を退職して、カイロプラクティックの仕事を始めました。出張でカイロの仕事をしながらエステの資格を取り、昨年には自宅でカイロとエステのサロンを開業しました。お客さんに一対一で接し「椙山さんじゃないとだめ」と言ってもらえる仕事にやりがいを感じます。ストレスもないので、周りから「楽しそう」とよく言われます。
これまでに複数の仕事を経験しました。専門学校を卒業後、理容師だった祖母の影響と自立したい思いがあって、埼玉県の美容室に就職。でも、美容師の仕事はきつく、地元を離れた寂しさもあって、2年ほどで地元に戻り事務の仕事につきました。事務や接客の仕事は楽しかったのですが、組織から評価されるのは苦手でした。反対に、お客さんから直接反応をもらうのはうれしかったです。
カイロを学ぶきっかけは、産後の体調不良に悩まされていたときに施術を受けたことでした。自律神経の仕組みや生活習慣の大切さについて教えてもらい、自分もそういう知識や技術を身に付けたいと思い資格を取りました。カイロの先生や仲間たちの存在と家族の理解など、一人じゃないということが原動力になっています。これからも自分の気持ちに正直に、仕事を通してみんなの健康をサポートしたいです。
○話を聞いたひと
椙山早紀(すぎやまさき)さん(33歳)
小美玉市美野里地区出身。美容専門学校を卒業後、美容師や自動車販売店勤務などを経て、カイロプラクターに転身。2023年に自宅でサロンを開業した。夫、子(6歳)の3人家族。
BEAUTY CHIROPRACTIC EMINY
営業情報はインスタグラムでご確認ください。
◆一度きりの人生、やりたいことに挑戦したい
出張ネイリストをしながら、夫とレンコン農家をしています。出荷し始めて2年目ですが、有機肥料や減農薬にこだわり、新しい蓮田も開拓中です。「おいしいレンコンをたくさんの人に食べてもらい、地域を盛り上げたい」という想いから、SNSやマルシェでのPRにも力を入れています。新しいチャレンジにワクワクする日々です。
高校卒業後、柏市や阿見町などのショップでアパレル店員をしていました。妊娠をきっかけに退職し休業していたときに、「好きなことを仕事にしたい」と思い、趣味でやっていたネイルの資格を取るため勉強に励みました。その後、石岡市のネイルサロンに就職し、プロの技術や接客の作法などを学びながら、経験を積みました。
夫と農業を始めるとき、ネイルの仕事はやめるつもりでした。でも、やっぱり好きな仕事。「あなたのネイルじゃないと」というありがたい声も後押しになって、農業を軸足にネイルを続けることにしました。受け入れてくれた夫には感謝しています。今後も、やりたいと思ったことに挑戦し、得たものを周りに還元していきたいです。
○話を聞いたひと
種橋裕子(たねはしゆうこ)さん(34歳)
小美玉市小川地区出身。高校卒業後、アパレル店員を経てネイリストに。2023年に夫と共にレンコン生産を開始。夫と子(10歳)の3人家族。
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