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[特集]姉妹都市交流40周年-ひまわりとコスモスと-(1)

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茨城県小美玉市

オズの魔法使いの舞台とも言われている、アメリカ合衆国カンザス州にあるアビリン市。このアビリン市と小美玉市は国際親善姉妹都市提携を1984年に締結し、今年で40年を迎えます。毎年お互いの訪問団を交互に派遣し、40年の節目となる今年は小美玉市の訪問団をアビリン市へ派遣する年です。今回の特集ではアビリン市と小美玉市のあゆみを振り返りながら、今年の訪問団の様子やアビリン市を訪れた団員の方の声をお伝えします。

●アビリン市って、どんなところ?
アメリカ合衆国の中央に位置するカンザス州にある町で人口は約6,400人(2022年)。西部開拓時代に家畜の一大集積地として発展し、ドワイト・D・アイゼンハワー(第34代大統領)の出身地としても知られています。市の名前は旧約聖書から取られ「平原の都市」という意味があります。

◆アビリン市×小美玉市 姉妹都市交流40年のあゆみ
姉妹都市提携から4年後に始まった姉妹都市訪問団事業。アビリン市との姉妹都市交流のあゆみを振り返りながら、姉妹都市提携を結んだ外之内光男美野里町長(当時)の孫で、自身もアビリン市と深い繋がりのある外之内登美さんにお話を伺いました。

1984年
・アビリン市と姉妹都市提携

1986年
・ロサンゼルス国際姉妹都市会議に出席
・アビリン市から「ひまわり」の民芸品と「カギ」が贈られる

1988年
・美野里町姉妹都市交流協会設立
・青少年姉妹都市訪問団事業開始

1990年
・国際交流父母の会設立
・アビリン市からの訪問団受入開始

1991年
・アビリン市から英語指導助手ポーラ・スタイン氏が来訪

1993年
・姉妹都市交流のあゆみ「ひまわりとカンナ」(現在の「ひまわりとコスモス」)の第1集を発行

1994年
・姉妹都市交流10周年記念碑をつくば電気通信希望ヶ丘公園に設置

1995年
・アビリン市からウィンドミル(風車)が贈られる

1997年
・創作和太鼓集団みのり太鼓がアビリン、リンズバーグ、トピカで公演

2004年
・第1回国際交流ひろば and アビリン展を開催

2006年
・小川町、美野里町、玉里村が合併し、小美玉市が誕生
・アビリン市と引き続き姉妹都市提携を結ぶ

2011年
・東日本大震災の義援金としてアビリン市から3,000ドルと千羽鶴が贈られる

2019年
・つくば電気通信希望ヶ丘公園に設置されたウィンドミルの塗装工事を行う。

2024年
・姉妹都市交流40周年を迎えました

◆小さな交流が目指す先は平和という大きなゴール
野いばらの会代表 外之内登美(とのうちとみ)さん
アビリン市は私にとって第2のふるさとで、自分の人生に彩りを与えてくれた場所です。元美野里町長の祖父で外之内光男(とのうちみつお)の付き添いで初めてアビリン市に行きました。出迎えてくれたスカンランご夫妻は私が当時、抱いていたアメリカ人のイメージと違い、誠実さや人の温かさが見るだけで分かる方でした。この時の出会いを、訪問団の結団式ではいつも伝えています。姉妹都市の関係が40年続いてきた理由は人だと思います。私たち市民と行政がそれぞれ手を取り合う関係であること、そして、アビリン市の市民と行政も同じような関係だったからこそ、同じ目線で話し合い、国を越えた友人関係を築けたのだと思います。訪問団事業は、子どもたちの多感な時期に海外の方と触れ合うことで、とても豊かな経験を得ることができます。一方で、アメリカと日本の関係を語る上で戦争の歴史があります。訪問団事業は平和でなければ実現できません。国や文化の違いを乗り越え、子どもも大人も市民同士が友人関係を築くことは、小さな関係ですが平和につながります。それがアビリン市と姉妹都市を結んだ祖父の願いだったのだと、40年目という節目に改めて思います。

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