■インタビュー
今年、初めて姉妹都市訪問団に参加した神田想葉さん。そして、滞在期間中に団員をサポートする通訳ボランティアとして参加した堤さんと菊地さん。この3人に姉妹都市訪問団事業やアビリン市のことを伺いました。
◆憧れの海外生活が現実に アビリン市とのつながりを次の世代へ
小美玉市姉妹都市訪問団員(高校2年生)
神田(かんだ)想葉(そよ)さん(羽鳥地区在住)
小・中学生の頃、海外ドラマが好きでよく見ていました。インスタグラムでも海外の生活などの投稿を見ていて、海外にはずっと興味があり、憧れていました。高校にもアメリカに行くプログラムがあったものの費用が高く、あきらめていたのですが、市の広報で姉妹都市訪問団の募集記事を見て応募しました。
ホームステイをして驚いたのは家の庭に大きなプールがあること。すべての家にあるわけでないのですが、私が滞在したお宅にはあって、すごいなと思いました。また、ホストファミリーの方は英語で会話ができない私となんとかコミュニケーションを取っていろいろな場所に連れて行ってくれました。私を大切にしてくれていることが感じ取れて、とても居心地が良かったです。ホストファミリーとは帰国後も連絡を取って交流を続けています。
今回のプログラムで印象的だったのはトピカ市にあるカンザス州会議事堂です。議事堂にはきれいな図書館があり、大理石が使われたゴージャスな作りが印象的で、議事堂の中の階段を昇って最上部のドームから街並みを一望できたのは思い出として強く残っています。
アビリン市を訪れたことで海外での暮らしや英語を使って海外の人と仕事をしたいとより強く思うようになりました。来年、アビリン市からの訪問団を受け入れすることもすごく楽しみです。そして、小美玉市に住む子どもたちには、もっと姉妹都市訪問団事業に興味を持ってほしいなと思います。
◆未来につながる関係を
小美玉市姉妹都市訪問団通訳ボランティア
菊地(きくち)方美(まさみ)さん(玉里地区在住)
町村合併で小美玉市になってから、毎回アビリン市のホームステイの受け入れをしてきました。アビリン市への訪問は9年前に通訳ボランティアとして同行して以来、2回目です。姉妹都市の活動は私のライフワーク。通訳としての役割だけでなく、日本文化を伝えることも私の使命だと思っています。今回の訪問でも、着物とお茶のセットを持参して、お茶会を行い、ホームステイ先ですごく喜ばれました。今回の団員たちは積極的にコミュニケーションを取ろうとする子が多かったと思います。これからの姉妹都市交流の歩みをつくるのは子どもたちです。人と人のつながりだからこそ、一度の出会いで終わるのではなく、未来につながるような関係を子どもたちには築いていってほしいです。
◆アビリンの良さは人の温かさ
小美玉市姉妹都市訪問団通訳ボランティア
堤(つつみ)千穂(ちほ)さん(羽鳥地区在住)
23年前に初めて姉妹都市訪問団に参加して、今回で4回目になります。アビリンの良さは人の温かさですね。滞在中の気配りだけでなく、日本に帰った後もクリスマスカードや電話をくれてお互いの近況を話したりします。滞在中も、私の誕生日が8月2日なので毎回、誕生日を祝ってくれています。当初は通訳としての意識が大きかったのですが、回を重ねるうちに、保護者のような視点も芽生え、アビリン市とのやりとりの中でも子どもたちのメンタルケアについて相談するようになりました。出発前の子どもたちはドキドキしていて期待と不安が入り混じった表情ですが、日本に戻る時はキラキラしています。子どもたちにはアビリンでの体験を通じて、英語やアメリカだけでなく、海外の人たちとの関わり方や世界はつながっているということを知ってほしいですね。
■市内で異文化コミュニケーション! 小美玉市国際交流ひろば
2004年にスタートした小美玉市国際交流ひろば。コロナで開催を見送った年を除いて毎年開催しています。市民と外国人のふれあいイベントとして、ベトナム舞踊やカントリーダンスの披露、姉妹都市訪問団の活動報告などを行っています。来場した外国人の方との交流を通じて、国際交流への理解と国際感覚の育成を図っています。
令和6年度は四季文化館みの~れで開催予定です。詳しくは市のHPをご確認ください。
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