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自治体の皆さまへ

[特集]まちに真剣(マジ)になる。(2)

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茨城県常総市

■これまでのこと、これからのこと。
交わる視点が生み出す未来。

石下プロジェクトで様々な活動を行う3人の中心メンバーに、その取り組みの内容やまちへの思いをインタビュー。
会社員、デザイナー、学生。
様々なまちとの関わり方から、まちづくりの魅力と可能性を探ります。

▽石下プロジェクト 代表
ミクロンスチール株式会社 鈴木千彰さん

石下プロジェクトは2023年12月に設立しました。
ゼロからのスタートでしたが、多数の協力者のおかげで多様なイベントを開催することができました。
また、活動を通じて地域の課題も見えてきました。人口減少、若者世代の流出、高齢化等々です。
これらの課題は我々の活動を通じて解決できるのではないか?「まちづくり」の基本は「課題解決」ではないか?我々のミッションが決まった瞬間でした。
とは言え、難しく考えず楽しみながら活動するのが大好きですからポジティブに進めています。
最近は活動を知った団体や個人からイベントの共催や課題の解決方法を相談されるケースが増えてきました。相談内容は様々ですが、分析分類すると3つに集約され、解決の糸口は身近にあることも分かりました。やはり、地域の方は常総が好き(Like)であり愛(Love)があるんです。この想いを大事にしたいですね。
時代の流れや背景により役割は変化すると思いますが石下プロジェクトの活動を通じて常総市のファンを増やし、賑わいを取り戻したいと思います。

▽常総デザイン
山中邦彦さん

鈴木さん、秋田さんとワークショップで出会い、親子向けのデジタルお絵かきワークショップを開催したことがきっかけで、石下プロジェクトを立ち上げました。
かつての石下は商店街が栄え、子どもたちが駄菓子屋や公園で遊ぶ、活気あふれるまちでしたが、今はシャッター街となり、その変化を寂しく感じています。それでも「このままではいけない」と思い、何かできることを模索しながら活動を続けています。
プロジェクトの中で、特に子ども向けイベント「こどものアソビ場」が成功し、子どもたちが夢中で遊ぶ姿に大きな喜びを感じました。また、少しずつですが、地域の方々から応援や助言をいただくことも増えてきました。これからも地域住民を巻き込みながら、石下を再生させていきたいと強く思っています。
今後は、ITを活用した街歩き企画や、駅前マルシェの開催など、新しい試みにも挑戦していく予定です。私にとってまちづくりとは、次世代につながる理想のまちをデザインしていくことです。

▽東京大学 教養学部 理科一類
秋田そらさん

市主催のワークショップに参加した際「やっぱり地元が好きだ」という思いを再確認したのと同時に、常総市では市民主体のまちづくりがあまり進んでいないと感じました。そこで、この地域をより良くするために行動を起こすことを決意しました。
大学で学ぶ中で、ただ知識を詰め込むのではなく、それを地域に還元し、実践することが本当の学びになると強く感じたことも、プロジェクトに参加した理由の一つです。
学生としてまちづくりに関わることには大きな意義があります。学生は地域の一員として独自の視点や若者ならではの課題を発見でき、それを活かすことで、まちづくりに貢献することができると思います。私たちが提案し、行動を起こすことで、地域に新たなインパクトを与えられるはずです。
活動で特に印象深いのは、私が企画・運営した「スタCafé」です。この活動を通じて、多くの中高生が集まり、学び合い、刺激し合う場を作りました。
今後は、大学で学んでいる都市工学の知識を活かして、地域のまちづくりに貢献していきたいと考えています。

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