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自治体の皆さまへ

《特集》頂点 (2)

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茨城県常総市

《Chapter 3》
▽世界大会での活躍
―優勝した大会について教えてください
10月10日から13日にかけて、スペインのマドリードで開催されたアーノルドクラシックヨーロッパ2024という大会に出場させていただき、ボディビル3部門とクラシックフィジークの計4部門にエントリーし、クラシックボディビル175cm以下級で優勝し、ゲームズクラシックボディビルでは準優勝をしました。
世界チャンピオンやヨーロッパチャンピオンなどの強豪選手が世界各国から集結し、毎年ハイレベルな戦いが繰り広げられている大会です。

―優勝した時の感想を教えてください
目標としていたので素直に嬉しかったというのが1番ですが「もうこれでやりきったな」とか、そういった達成感はあまり感じなくて「もっともっと頑張りたいな」「この景色をもっと他の場面でも見たいな」という思いの方が強かったですね。

―海外の選手たちとの競争で感じたことや学びはありますか?
海外の選手は私よりも筋肉の量が多い選手が多かったのですが、実際ステージや後で動画で見たりすると、海外の選手はポージングの精度とかが低いなっていう感じはあったので、コンディションとかポーズの精度を上げていけば、日本人でも本当に戦えるんだなっていうのは凄く自信になりましたね。

―世界大会での優勝に至るまでで、大変だった時期はいつでしたか?
2021年に脱毛症になってしまい、髪の毛や全身の毛が抜けて、別人になってしまった時期があったんです。
その時期はメンタルが落ちて、誰にも会いたくないし、家から出たくない状態だったんですけど、それが人生の中でどん底だったかなって思います。
もしそこでトレーニングをやめてたら多分この優勝はないので、逆境の中でもトレーニングを続けたあの時の自分の判断は間違ってなかったのかなと思います。
落ち込んでいてもしょうがないし「死ぬこと以外はかすり傷」みたいな感じで思考の転換ができたので、逆境を乗り越えたからこそ、世界大会での優勝という結果が出せたのかなっていうのはあります。

《Chapter 4》
▽さらなる高みへ
―ボディビルを通して伝えたいことはありますか
ボディビルは敷居が高い競技だと思っていたんですけど、実際にやってみたらそんなことはなくて、今は高校生から80代位の方までボディビルをやっているので、いつ始めても遅いことはありません。トレーニングはきついかもしれないですけど、生涯スポーツと言えるかもしれないスポーツなので、新しいことを始めたい人にお勧めです。
トレーニングを続けていけば身体を変えることができます。身体を変えればメンタルも変わり前向きになり、自信を持ってより良い新しい人生を歩むことができ、新しい自分に出会うことができるのかなと思います。
実は、昔は私の身体は細かったんです。
細いことがコンプレックスだったので、そのコンプレックスを解消するためにトレーニングを続けた結果、筋肉がついたことで自信が持てたという経験があるため、コンプレックスがある人や自分に自信がない人は、ぜひトレーニングをしてもらいたいと思います。

―今後の活動や計画についてお聞かせください
選手としては、世界選手権やアジア選手権で優勝したいというのが一番です。トレーナーとしては、自分のジムを持って、ボディビルを本気でやりたい子どもとか、その地域の健康寿命を伸ばすとか、活気に溢れたその地域づくりのお手伝いをさせてもらえればいいかなと思っています。
私はまだ結婚はしていないんですけど、自分の孫とトレーニングをしてみたいなと思います。孫とトレーニングができるくらいまで元気でいたいですね。

―若い世代や初心者ボディビルダーに向けてのアドバイスをお願いします
筋トレは裏切らないので、とにかく継続することです。自分の可能性を諦めてしまったら未来を潰してしまうことになるので、とにかく継続する。あとは高いレベルに直接触れること。大会に出場する機会を増やして、そこで自分を高める工夫をして欲しいと思います。
正直、私もボディビルを始める前はこんな成績を残せる選手になるとは思っていなかったので、本当に可能性は無限大に誰にでもあると思っています。

■あなたも身体を鍛えてみませんか?
厚生労働省が発行した「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」によると、健康づくりのためには、筋トレを週2~3日行うことを推奨するとされています。横關さんに自宅でもできる自体重トレーニングを教えてもらいましたので、この機会に身体を鍛えてみませんか?

▽スクワット Squat
・両足を肩幅に開いて立つ
・太ももと床が平行になるまで、ゆっくりお尻を下げる
・ゆっくりとお尻を元の位置まで戻す
・上記を10回繰り返す

▽レッグ・レイズ Leg raise
・床に仰向けに寝ころぶ
・両手は左右に広げて自然な状態にしておく
・両足をぴったり揃えながらゆっくり同時に持ち上げる
・両足が床と垂直になるまで上がったらゆっくりと降ろしていく
・両足は床ぎりぎりまで降ろす
・上記を10回繰り返す

▽腕立て Push-up
高負荷バージョン
低負荷バージョン ※低負荷バージョンは膝をついて行います。
・手の幅は肩幅よりもやや広くして、位置に着く
・胸を張って、身体のラインは真っ直ぐにする
・肘を曲げていき、上体を下げる
・胸は床に着かないようにする
・上記を10回繰り返す

トレーニングは無理なく正しくやりましょう!
横關さんのインタビューやトレーニングの動画は市公式SNSで公開しています。

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