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《特集》歩いて巡って街を知る(1)

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茨城県常総市

「常総市でロゲイニングを行い、地域の活性化を目指したい」そんな想いを胸に活動する中学生グループをご存知でしょうか?
水海道第一高等学校附属中学校の3年生の有志によって結成されたこのグループは、地域課題に目を向け、ロゲイニングというスポーツを通じて、市の魅力を再発見する試みを続けています。
グループのメンバーは単なる学校内のイベントの企画にとどまらず、地域住民との交流や歴史・文化の理解を深め、街の元気を取り戻す活動を始めています。
今回は、地域の活性化に向けて積極的に活動する中学生の姿を取材しました。

■中学生ができることを
水海道第一高等学校附属中学校の3年生16人で構成されたこのグループは、同校の授業「総合的な学習の時間」で、地域の社会課題を解決するためにテーマを決め、探究を進めています。
令和6年5月からは、市の活性化に目を向けて、本格的に取り組みを始めました。生徒たちは自ら市の抱える課題を調べ「道の駅常総以外に訪れる観光客が少ない」「世代を超えて行う行事が少ない」など、様々な課題があると結論づけました。
そこで、それらの課題解決に向けた活動を通じて、地域を盛り上げるための企画を練って行きました。

■歩いて、巡って、街を知る。
グループのメンバーたちは、修学旅行で訪れた北海道北広島市で初めてロゲイニングを体験しました。地図を片手に仲間と協力しながら地域を巡る中で、普段は気づかない風景や歴史、文化を発見する楽しさを実感し「常総市でも実施すれば、もっと多くの人に地元の魅力を伝えられるのでは?」と考えるようになりました。
学校に戻ったメンバーたちは、探究の時間を活用して、ロゲイニングのコースを自分たちで考案。チェックポイントとなる店舗や施設に直接依頼を行い、仲間と協力して企画を進めました。
さらに、将来的に一般の方々も参加できるイベントを目指し、運営上の課題や改善点を見つけるためにテストプレイを行うことを決意。
昨年10月、水海道の街を舞台に、同校の1年生を対象としたテストプレイを行いました。
イベント前に生徒たちに常総市のイメージを尋ねたところ「道の駅」や「水害」といった答えが多く見られました。しかし、イベント後には「街並み」「神社」「自然」といった言葉が頻繁に挙げられるようになりました。
ロゲイニングを通じて、普段は気づかなかった街の魅力を発見できたことがアンケート結果から明らかになりました。これにより、地域の魅力に気づくことで地域への関心が高まり、地元愛が深まって、地域活性化につながる好循環が期待できるようになりました。

※ロゲイニングって何??
スタンプラリーと街歩きをかけ合わせたような内容のスポーツで、チームを組んで地図を使って、定められたエリア内に多数設置されたチェックポイントをできるだけ多く制限時間内にまわり、得られた点数を競う野外スポーツです。

■動画と写真を公開しています
テストプレイの様子は市公式SNSに掲載しています

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