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自治体の皆さまへ

《特集》歩いて巡って街を知る(2)

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茨城県常総市

■常総市への思い 中学生の活動から広がる
昨年の10月に開催されたロゲイニングのテストプレイには、グループのメンバーが運営として参加して、運営上の課題を発見し、企画の改善に繋げました。
生徒たちは、テストプレイの実現に向けて自ら考え、自ら行動を起こして、準備を丁寧に進めてきました。
実際に運営を行った感想や、協力した事業者、テストプレイに参加した市の職員に話しを聞きました。

▽水海道第一高等学校附属中学校
中野美優(みゆ)さん
入学当初は常総市の印象は「広大な田んぼが広がる街」だと感じており、地域の魅力を身近に感じることは少なかったです。
今回のロゲイニングの企画を通じて、地元の名所やお店を訪れ、地元の方々と交流する中で、観光ガイドには載っていない温かみのあるスポットや文化を知ることができました。
特に普段何気なく通り過ぎていた場所にも歴史や魅力が詰まっていることに気づき、新たな発見の連続でした。
企画や資料作りに苦戦する場面もありましたが、仲間と協力しながら改善を重ね、相手の求めるものをくみ取る力や、柔軟に対応する力も身についたと感じています。
これからは、常総市全域でのロゲイニングを企画し、地域の魅力をもっと多くの人に伝えていきたいです。特に常総市合併20周年や水害10年目をテーマにしたコースを作成し、道の駅常総や関東鉄道常総線とのコラボもして行きたいと思います。SNSも活用し、常総市の活性化に向けてさらなる活動に取り組んで行きたいです。

▽おにぎり専門店 お結び家 縁
倉持照男さん
今回のロゲイニングのテストプレイでチェックポイントとして協力しましたが、子どもたちが主体となって地域を盛り上げる姿にはとても好印象を持ちました。
自分が子どもの頃にはこうした取り組みはほとんどなかったので、今の中学生たちが地域を歩きながら新たな発見をする姿を見て、感心すると同時に嬉しく感じました。
普段は車や自転車で移動することが多いこの地域では、歩くことで見えてくる景色がたくさんあります。普段は通り過ぎてしまうお店や建物に気づくことができるのも、こうしたイベントの魅力だと思います。
子どもたちが街の現状を見て、例えば「ここで商売をしたら面白そう」など、新しい発想を持つきっかけにもなってくれたら嬉しいです。
子どもたちの発想は本当に凄いと思います。目から鱗の発想が出てくるので、今回はまだ関わりが浅かったのですが、今後はもっと積極的に中学生たちとコミュニケーションを取り、一緒に地域を盛り上げていけたらいいなと思っています。

▽常総市役所 常創戦略課
松永寛人
今回、附属中の3年生が企画したロゲイニングに参加する機会をいただきました。
普段は車による移動が多くなりがちですが、生徒があらかじめ設定した様々なチェックポイントを徒歩でまわることで、いつもと異なる街の姿が印象的でした。一緒にまわったメンバー同士、巡った先での思い出話に花が咲き、気がつけば7キロ超も歩いていました。
街を知るという行為は、街の歴史を知ることに繋がり、さらには過去を通じて街の未来について考える機会にもなるのではないかと感じました。
またチームを組んで行動をするため、コミュニケーションが生まれやすく、企画をした3年生、参加者であった1年生のいきいきとした様子や自発的に学ぶ姿勢が大変印象的でした。きっと生徒たちにも普段の通学路と違う街の景色に、新たな発見や驚きがあったことかと思います。
ロゲイニングは、健康増進に寄与するのはもちろん、地域愛を育む良いきっかけになります。そんな取り組みを今後も応援し、地域の未来を担う若者たちと共に成長していけるよう努めていきたいと思います。

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