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[特集1]常陸大宮市 有機農業への取り組み(2)

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茨城県常陸大宮市

◆「自然」へのチャレンジ 有機農業に取り組む人々
◇株式会社JA常陸アグリサポート 寺門裕士さん
(株)JA常陸アグリサポートでは、市の「子供たちに有機農業の米や野菜を食べてもらいたい」という理念に賛同し、令和4年度から有機農業への取り組みを始めました。そんな(株)JA常陸アグリサポートで有機米栽培を任されているのが寺門裕士さんです。有機米栽培は、今年度が初挑戦で、周りの農家からも興味を持ってもらえているといいます。「通常より田の水を深くすることで、雑草が育ちにくくなります。こまめに水の深さを確認し、十分な水量を保つことに気を遣いました」と寺門さん。今後は、給食で提供する米を全量有機米にできるよう生産数を増やしていきたいと話しました。

◇藤田 正美さん
今年、80歳を迎えるなか、果敢に有機米栽培に挑戦しているのは個人で農業を営む藤田正美さんです。挑戦のきっかけとなったのは、市職員からの後押しでした。自分の田が有機米栽培に向いていると聞き、それならばやってみようと栽培への挑戦を決意しました。有機米栽培を先駆けて行っているNPO 法人民間稲作研究所での研修にも赴き、知識習得も行ったパワフルな藤田さん。有機農業をやってみた感想として「肥料や農薬の費用が浮いたのが一番大きかったですね。米も通常の育て方と同じレベルで実っているんです」と話してくれました。また、「自分をきっかけに挑戦する人が増えてくれれば嬉しいです」と有機農業の輪を広げたい思いを話してくれました。

◇株式会社カモスフィールド 横山慎一さん
本社のある笠間市にとどまらず、常陸大宮市へ拠点を拡大することを決めた(株)カモスフィールド。三美地区にある農場で農場長を務めるのが横山慎一さんです。横山さんが有機農業に携わるようになった理由を「おいしい野菜を作るろうとしたら、有機農業に行きついたんです」と話します。そんな横山さんが一番手をかけているのが土作りです。「微生物のお世話係」として、微生物を元気にすることで、作物にとって、過不足のない、適切な栄養が届く土を作っています。「今では、自社で栽培した有機野菜が通常の栽培方法で作られた野菜と同じ値段で提供できるようになりました。今後、さらに方法を確立させて、自分たちを真似してくれる方々を増やしていきたいです」と結果に満足せず、ストイックに取り組む横山さんの真剣な思いを聞くことができました。

◆有機野菜はこんなところにも!?市の有機農業の取り組み
・学校給食への導入
令和4年から学校給食で農薬や化学肥料を使わずに栽培した野菜の使用を開始し、昨年はジャガイモやニンジンなど合計4トンの野菜を給食で提供しました。
今後も米は有機米100%、野菜はさらに導入量の増加を目指して取り組んでいきます。

・有機野菜の販売・加工
道の駅常陸大宮〜かわプラザ〜では市内で栽培した有機野菜の販売コーナーを設けています。また、かわプラザ内の「Gelato and Smoothie」や茨城県庁内のカフェ「PANDA MARKET」ではニンジンを使用したジェラートを販売しています。

◇今後も取り組み続々!
・11月5日開催!常陸大宮市有機農業シンポジウム
今年度の有機農業推進のひとつとして、「常陸大宮市有機農業シンポジウム」を開催します。市のオーガニック給食の取り組みについても知ることができる機会です。多くの皆様のお申し込みをお待ちしています。

・東京でも常陸大宮市の有機野菜を知ってもらいたい!茨城アンテナショップへ出展予定
12月には、東京都銀座にある茨城県のアンテナショップ「IBARAKIsense」で、常陸大宮市の有機野菜の出展を予定しています。有機農産物の販売はもちろん、有機農産物を使用したカフェメニューも考案中!
詳細は市ホームページなどでお知らせする予定です。

・農家さんの技術や常陸大宮市の取組を紹介中!
常陸大宮市農林振興課 公式Instagram
農作業一つひとつの意味など、普段知ることのできない農業の情報を動画で発信中!ぜひのぞいてみてくださいね!
※本紙二次元コードをご覧ください。

問い合わせ:農林振興課農政グループ
【電話】52-1111(内線207)

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