◆窒息事故を防ぐ 餅を安全に食べるために
お正月に餅を食べる機会が増えるかと思いますが、毎年、餅を喉に詰まらせる事故が発生しています。特に高齢者や子どもがいるご家庭では十分な注意が必要です。安全に食べるためのポイントと、万が一の対処法をご案内します。事前の準備と迅速な対応が窒息事故の防止につながります。家族や周囲の方々と対処法を共有し、餅を楽しみましょう。
◇餅を食べるときの4つの注意点
1 小さく切る
一口サイズに切り分けることで、喉に詰まるリスクを軽減できます。
2 よく噛む
餅は粘りが強い食品です。しっかり噛んでから飲み込みましょう。
3 急がずゆっくり食べる
焦らずに落ち着いて食べるよう心がけてください。
4 水やお茶と一緒に
喉に詰まりにくくなるように飲み物と一緒に食べましょう。
◇万が一、喉に詰まった場合の対処法
喉に詰まると、人は自然に両手を喉元に当てる動作をします。これを「チョークサイン」と言います。この動作を見つけたら、すぐに助けが必要だと判断してください。
1 咳をさせる
呼吸時に「ヒューヒュー」など異音がする場合は、異物が取れるまで咳をするように促しましょう。
2 背部叩打法(背中を叩く方法)
患者を前かがみにさせ、肩甲骨の真ん中あたりを手のひらの付け根で力強く3~5回叩き、気道に詰まった物を押し出します。
3 ハイムリック法(腹部突き上げ法)
背部叩打法で改善しない場合、以下の手順を試してください。
(1)喉を詰まらせている人の後ろに立ち、自分の腕を回して腹部を抱える。
(2)片手を握りこぶしにして、親指の側を詰まっている人のへその少し上に当てる。
(3)もう一方の手で握りこぶしを握り、上方に向けて力強く圧迫する。
(1)〜(3)の手順を詰まったものが取れるまで数回繰り返します。
※肥満の方、妊娠している方には行わないでください。
※詰まったものが取れても必ず病院で受診してください。
上記の手法で改善しない場合や意識を失った場合はすぐに119番通報しましょう
問い合わせ:消防本部
【電話】54-0119
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