市では毎年2回、財政状況について公表し、市民の皆さんが納めた税金が、どのように使われているのかをお伝えしています。今回は令和4年度決算の概要と令和5年度予算の執行状況をお知らせします。
■令和4年度決算の概要
▼市の財政は大丈夫?今のところ健全に運営していますが、決して余裕があるとは言えません
自治体の財政状況を示す「健全化判断比率等」は健全な数値ですが、市税などの自主財源が少なく、地方交付税や国県支出金などの依存財源に頼っている状況です。
健全化判断比率等(令和4年度決算):
*これらの基準を超えると健全化に向けた取り組みが必要になります。
▽財政力指数…0.40%
標準的な行政サービスをするためのお金を、自ら賄える割合
*県内32市中32位(県内市平均0.69)
▽経常収支比率…96.7%
市債の返済など義務的な経費に、市税など経常的な財源が充てられる割合
*県内32市中32位(県内市平均91.1%)
▼市の貯金や借金は?貯金(基金)は増加、借金(市債)は年々減少
市の一般会計に係る令和4年度の「貯金(基金)」残高は、前年度と比べ4億2,682万円増えました。「借金(市債)」は年々着実に減少しており、前年度より8億1,537万円減りました。今後も財政状況を考慮しながら運営していく必要があります。
▼今後の見通しは?歳入増はあまり見込めず、節約が必要です
人口減少などにより、市税の増収は見込めない中で、高齢化に伴う医療や福祉などにかかるお金、施設の老朽化に伴う維持・更新、道路の整備などにかかるお金などが増える見込みです。限られた財源を効率的・効果的に活用していく必要があります。
■令和4年度決算の概要
▽一般会計
歳入から歳出を引いた収支13億5,255万円のうち、7億8,933万円を令和5年度に繰り越し、5億6,322万円を貯金しました。
▽特別会計
すべての会計において、赤字は生じていません。
*各特別会計の歳出決算額には、委託費や事務的経費なども含まれているため、被保険者数で割っても一人あたり医療費・給付費とは一致しません。
▽公営企業会計
▽借入金の残高
借入金(企業債)は、上下水道施設等の建設や更新などのために借り入れたものです。令和4年度末の残高は、対前年度比で3億9,297万円の減少となりました。
水道事業:給水原価205円/立方メートル、供給単価189円/立方メートル
簡易水道事業:給水原価348円/立方メートル、供給単価142円/立方メートル
下水道事業等:汚水処理原価176円/立方メートル、使用料単価149円/立方メートル
*給水原価…水道水1立方メートルあたり、どれだけの費用を要しているのかを表しています。
*供給単価…水道水1立方メートルあたり、どれだけの収益を得ているのかを表しています。
*汚水処理原価…汚水1立方メートルあたり、どれだけの費用を要しているのかを表しています。
*使用料単価…汚水1立方メートルあたり、どれだけの収益を得ているのかを表しています。
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