■逃げ遅れゼロを目指して
近年、気象条件の変化等に伴い、各地で台風や局地的豪雨などの災害が発生しています。今回は、令和元年に発生した東日本台風(台風第19号)を振り返りながら、どのように身を守るのかを考えます。
▽東日本台風(令和元年台風第19号の発生)
令和元年10月10日から13日にかけて、東日本や東北地方の多くの地点で観測史上1位の値を更新するなど記録的な大雨となり、久慈川や里川などの堤防が決壊し、本市においても、大規模な浸水被害や土砂災害が発生するなど、甚大な被害を受けました。
10月10日午後6時~13日午前9時までの総降水量は、徳田町で345.0ミリを観測。市内では、浸水被害による床上浸水が223件、土砂災害や強風による被害も含めると355件にのぼりました。
▽市内の避難所の様子
市内の避難所の状況です。市が開設した避難所は全部で21カ所にもなりました。最も多い時には522世帯で延べ1,549人の皆さんが避難しました。
自然災害はいつ、どこで、どのように起こるかわかりません。また、災害の種類や住んでいる地域により最適な避難行動は異なります。まずは何かが起きる前に、一人ひとりがしっかりと備えて、防災意識を高めることが大切です。地域にどのような危険性があるのかをハザードマップで確認し、避難経路の確認など、事前の準備が適切な行動に繋がります。また、万が一の災害発生時に、避難の支援が必要な方が安心・安全な避難行動を行うため、次の取り組みを行っています。
▽非常用持出リュックの配布
避難行動要支援者を対象に、エアーベッドやLEDライトなど、非常用持出リュックを配布しています。
▽避難支援時自動車保険の加入
避難行動要支援者の避難支援時に発生した交通事故等について、保険による補償ができるようになりました。令和6年1月に、あいおいニッセイ同和損保と包括連携協定を締結したことで、避難行動要支援者の支援体制の充実を目的とした自動車保険が新設されました。市が一括して保険に加入することで負担軽減と避難支援の円滑化を図ります。
▽排水ポンプ車の導入
大雨による浸水被害が発生した際に、被害の軽減を図るため、排水ポンプ車を導入しました。
▽防災行政無線デジタル化に伴う新しい戸別受信機を配布
自然災害や危機管理情報等を迅速に伝達すること、設備の長寿命化を目的に、デジタル防災行政無線システムを整備しています。市内全域において、新しい戸別受信機を地区毎に順次お送りしています。配送はゆうパックで世帯主あてに届きますので、同封の書類をご確認ください。
市の委託業者がご自宅にお伺いし、受信状況を確認したうえで設置します(ご自身で設置いただいても結構です)。古い戸別受信機は、同封の返信用伝票を貼り郵便局へご連絡いただければ自宅まで回収に伺います。また、受信の不安定な地域がありますので、試験放送で受信状況の確認をお願いします。試験放送は、火・木・日曜日の正午および午後6時に各1分間音楽が流れます。
受信できない場合は、「NECコールセンター」にご連絡をお願いします。
NECコールセンター(市委託コールセンター)【電話】32-7177
受付時間:月~金曜日午前9時~午後5時(祝日を除く)
さらに
お知らせ版5月27日号に合わせ、新しいハザードマップを各家庭に配布しました。この機会に自宅周辺の危険を再確認し、家族で防災対策を考えていきましょう。
問合せ:防災対策課
【電話】内線351
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