認知機能が低下すると、徘徊や詐欺、交通事故、火災などの思わぬ事件・事故に巻き込まれることがあります。認知症になっても、住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、認知症の方やその家族への支援に取り組み、地域全体での見守り支援など、連携できる体制づくりを進めていきます。
■認知症とは
脳に何らかの原因で障がいが起き、脳の機能が低下することで、「物忘れ」や「判断力低下」など、日常生活がうまく行えなくなる「脳の病気」です。
▽記憶障がい
最近のことを忘れてしまう。同じ質問を繰り返す。
▽見当識障がい
現在の日付、時間、場所、人物などが分からない。
▽判断力の低下
真夏でもセーターを着る。
真冬でも薄着で外出する。
■認知症かもと思ったら
認知症は、早期発見・早期治療により、症状の進行を遅らせたりすることができます。自分で「おかしいな」と感じたり、身近な人のちょっとした変化に気付いた時は、早めにかかりつけ医や地域包括支援センターなどに相談しましょう。
▽地域包括支援センター(おとしより生活相談センター)
常陸太田・金砂郷地区にお住まいの方は…本所:稲木町33(総合福祉会館内)【電話】72-8881
水府・里美地区にお住まいの方は…サブセンター:町田町163-1(水府支所内)【電話】70-5678
■認知症に関する事業として、次の内容を実施しています
(1)スクエアステップ
25cm四方のマス目で仕切られたマットを利用した足踏み(ステップ)を行う運動です。「歩く脳トレ運動」といわれ、転倒予防・認知機能向上などに効果があるといわれています。
問合せ:高齢福祉課
【電話】内線156
(2)いきいきヘルス体操
各集会所等で、シルバーリハビリ体操指導士と一緒に筋力低下の予防や、健康の保持・増進を目的とした体操を行います。
問合せ:健康づくり推進課
【電話】73-1212
(3)認知症サポーター養成講座
認知症サポーターとは、認知症の方やその家族を温かく見守る応援者のことです。養成講座(90分程度)を受け、認知症の症状、対応方法、予防について学び誰もが暮らしやすい地域を目指します。
問合せ:市社会福祉協議会
【電話】73-1717
(4)認知症ガイドブック(認知症ケアパス)
認知症について不安や悩みを抱えている方やその家族の皆さんが、認知症を正しく理解し、いつ、どこで、どのようなサービスを受けられるかの流れを示したものです。市役所、各支所で配布しています。また、市ホームページからもダウンロードできます。
問合せ:高齢福祉課
【電話】内線131
(5)オレンジカフェてくてく
認知症の方とその家族、支援者等が、認知症を理解しながら仲間とつながる場です。
▽てくてく仲間
認知症の方とその家族、支援者が、行事に参加しながら交流を深めます。
とき・内容:
・11月21日(木)…小物づくり
・令和7年1月16日(木)…健康体操
・3月13日(木)…音楽療法
▽てくてく家族
認知症の方を支援する方(家族や友人など)が、悩みや不安を共有します。相談員、薬剤師への相談もできます。
とき:10月17日(木)、12月19日(木)、令和7年2月20日(木)
*いずれも午前10時~11時30分
ところ:てくてく(新宿町391-26)
対象:市内在住の認知症の方とその家族、支援者
参加費:200円
*事前申込制
問合せ・申込み:地域包括支援センター
【電話】72-8881
(6)認知症初期集中支援チーム
認知症の専門知識を持つ社会福祉士、保健師、看護師などが、チームで認知症やその疑いでお困りのあるご家族を訪問し、一緒に解決策を考えます。また、認知症サポート医に意見をいただきながら支援します。
問合せ:地域包括支援センター
【電話】72-8881
(7)おかえりSOSネットワーク
徘徊の心配がある方について、事前登録をしていただくことで、警察や市関係機関が登録者の情報を共有し、万が一行方不明になった場合の早期発見・保護につなげます。あわせて衣服や身の回り品に付けられる「おかえりマーク」を配布しています。
*この登録制度は、「県おかえりマーク」事業を活用しています。
問合せ:高齢福祉課
【電話】内線131
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