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歴史資料館だより No.105

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茨城県桜川市

■国指定史跡真壁城跡の発掘調査成果
真壁城跡では、史跡整備に向けた発掘調査を継続的に行っています。三の丸にあたる中城の調査では、戦国時代に大規模な庭園が広がっていました。その大きさは7,000〜8,000平方メートル(プロサッカーコート以上)で、県内最大規模です。庭園からは、池や大規模建物、舞台状建物、茶室、園路が見つかりました。
これらは、戦国時代末期の当主である真壁久幹(まかべひさもと)と子の氏幹(うじもと)により造られました。当主の代替わりに伴い、庭園が造り替えられたことが、発掘調査で判明しました。例えば、当初深く造った池を一旦埋め戻して、浅く小さい池に造り替えています。
庭園が残っているのは大変珍しく、しかも当時の大改造の様子を知ることができる良い状態で保存されているため、真壁城跡は、今、全国的に注目を集めています。
今年度も史跡整備に伴い、遺構の年代を明らかにするための発掘調査を行いました。その成果を報告します。

◇園路の造り方が判明
中城庭園内をめぐる園路は、地面を10cmほど掘り窪めて底を突き固めた上に、砂利と砂を敷き詰めて、さらに固めて造られていることが分かりました。
一方、城内を移動するための城道は、道の片側か両側に側溝を設け、水はけを考慮して道の中央部をかまぼこ型に高くして造られています。
今回の調査で、園路と城道の構造の違いが判明したことは大きな成果です。

◇火縄銃の部品が出土
排水溝の一つである南北溝の北側から「雨覆(あまおい) 」が出土しました。
これは火縄銃の部品で、火皿に雨水が侵入するのを防ぐためのものです。長さ約8cmの真鍮製で、内側に「國友(くにとも)」と銘が刻まれています。
出土層位と雨覆が単独で出土していることから、江戸時代初期の寛文年間(1661年〜1673年)と考えられます。
真壁城跡で、火縄銃の部品が出土したのは初めてです。
5月6日(月・祝)まで、真壁伝承館歴史資料館にて展示中です。ぜひご覧ください。


真壁城跡の三の丸にあたる中城

問合せ:教育委員会文化財課 文化財グループ
【電話】58-5111
【電話】75-3111
(代表)

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