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歴史資料館だより No.109

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茨城県桜川市

■十二月の古文書から
真壁文書の中から12月に書かれた古文書を紹介します。

常陸國真壁郡山田郷内、ねもとの弥次郎入道が在家一宇、田一町、(中略)光幹永代知行の所といえども、遠所たるの間、美濃國小木曽庄下保舊田の忍阿弥陀仏の給分の在家一宇、田五反に相博申す也、子々孫々に至り、かの田在家においては一塵も違乱の煩いあるべからざるの状、件の如し
観應三年(1352年)癸辰十二月廿三日
光幹 判

南北朝時代に山田郷(真壁町東山田)の田在家(屋敷などの課税単位)の権利を持っていた光幹が、美濃国小木曽庄(長野県南木曽町)の田在家と交換したことを証した文書です。
光幹は熊野那智大社の鎌倉末期の古文書に「常陸國真壁地頭」とあり、恩賞を得て美濃国に移った真壁氏の一族とみられ、交換相手は当時の真壁本家と思われます。
南木曽町には真壁氏の氏神である鹿島神社が今も残ります。

■第12回伝統民俗芸能のつどい
市には多くの文化財がありますが、建物や仏像など形があるものばかりではありません。風俗や習慣、技術など、長く受け継がれてきたものも貴重な文化財の一つです。
本年度はひなまつり期間に、市内で継承されている伝統的なお囃子や踊り、人形浄瑠璃、能などの団体が一堂に会する「桜川市伝統民俗芸能のつどい」が開催されます。各地区での祭礼とは別に行われる公演会で、各団体が順番に伝統芸能を披露します。
各団体では、一緒に活動する仲間を募集しています。この機会に是非ご覧いただき、興味を持った伝統芸能を体験してみませんか。
日時:令和7年2月16日(日)9時30分~12時(9時開場)
会場:真壁伝承館

問合せ:文化財課(真壁伝承館内)
【電話】58-5111
【電話】75-3111
(代表)

問合せ:教育委員会文化財課 文化財グループ
【電話】58-5111
【電話】75-3111
(代表)

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