特集/こども育つまちみと(1)

2／17

急速に進行している少子化。水戸市では、子育て世帯から選ばれるまちを目指し、今年度から、経済的負担の軽減と相談・支援の充実を柱とした、「こども育つまち・みと『みとっこ未来パッケージ』」を推進していきます。
こどもたちは、未来をつくっていく存在。まち全体で、こどもたちを育んでいく―それは、未来をすべての市民で育てていくこと

■水戸市の少子化が進んでいます
水戸市において1年間に生まれるこどもの数(出生数)をみると、2017年までは、2400人を超える状況が続いていました。しかしながら、2021年には、ついに2000人を下回り、2022年は1869人にまで減少するなど、少子化が進行しています(グラフ1)。
また、1人の女性が生涯に生む見込みのこどもの数を示す合計特殊出生率は、2010年の1.46(国は1.39)から2020年は1.39(国は1.33)と、人口を維持できるとされている2.07(人口置換水準)を大きく下回っています(表1)。
グラフ1　水戸市の出生数

表1水戸市と国の合計特殊出生率

※水戸市の数値はデジタルイノベーション課、国の数値は厚生労働省「人口動態調査」のデータをもとに作成。

■こどもが減るとなぜ困る?
水戸市の人口は、2015年の27万783人をピークに減少しており、国立社会保障・人口問題研究所の2018年の推計によると、2030年には、26万3287人となり、さらに、2045年には、23万9072人にまで減少するとされています(グラフ2)。特に、0～14歳の年少人口については、2030年には、2万8719人、そして、2045年には、2万3868人にまで減少すると推計されています(表2)。
少子化の進行は、こどもの減少にとどまらず、将来的には、生産年齢人口、つまりは、労働力人口の減少につながり、経済規模の縮小を招くだけでなく、地域社会の担い手も減少してしまうことから、社会全体の活力の低下を引き起こす恐れがあります。
そのため、本市では、少子化対策を最優先で取り組んでいくべき課題として、「こども育つまち・みと『みとっこ未来パッケージ』」を打ち出し、子育て支援の更なる充実を図っていきます。
国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(2018年推計)」

表2水戸市の年齢区分別人口推計

■「みとっこ未来パッケージ」の主な事業を紹介します
みとっこは、水戸市のすべてのこどもたち。「こども」は、それぞれが個人として尊重されるべき存在であるとともに、未来を生きていく、未来をつくっていく存在です。いわば、「まちの未来」そのものであるといえます。
こどもをまち全体で育んでいくということは、そのまちの未来をすべての市民で育てていくことです。
(新)…新規事業
(拡)…拡既充事業
(既)…既存事業

◆妊娠・出産
◇経済的負担の軽減
(新)出産・子育て応援ギフト
妊婦や子育て世帯を支援するため、妊娠時と出産後に給付金を支給します。
支給額：
妊娠時…5万円
出産後…こども1人あたり5万円

問合せ：こども政策課

(新)多胎妊娠の妊婦健診助成
多胎妊婦の健診を5回分まで追加助成します。

問合せ：子育て支援課

(拡)不妊治療費の助成
不妊治療費の自己負担分を助成します。すべての治療が保険適用外となる方への助成を拡充しました。

問合せ：子育て支援課

(既)
・医療福祉費助成(妊産婦マル福)

問合せ：国保年金課

・新生児聴覚検査助成

問合せ：子育て支援課

・不育症治療費助成

問合せ：子育て支援課

◇相談・支援の拡充
(新)妊婦や子育て世帯への寄り添い支援(伴走型相談支援)
妊娠時、妊娠8か月前後、出産後に相談支援を実施します。

問合せ：子育て支援課

(新)子育て世帯訪問支援
満1歳未満のこどもを持つ、子育てに不安を抱える世帯などを訪問し、家事や育児を支援します。

問合せ：子育て支援課

(既)産後ケア、母乳育児相談

問合せ：子育て支援課

◇こども・子育て関連手続きなどのDXを進めます!
市役所まで申請に行くのが大変…そんな方に!
(新)みとっこ子育て応援アプリの導入
子育てに関する情報を受取ることができ、こどもの成長の記録などができるアプリを導入しました。

問合せ：子育て支援課

(新)保育所などの入所手続きについて、LINEアプリを利用した「書かない窓口」の導入coming　soon!
(既)子育てサービスなどのオンライン予約
スマホから、わんぱーく・みと、はみんぐぱーく・みとのイベントや一時預かりの事前予約ができます。

問合せ：こども政策課