救急医療は、正に時間との闘いです。脳疾患、心肺停止などの重症患者には、1秒でも早く治療ができるかによって、生死が大きく左右されます。
ドクターカーには、医療処置を行える装置を搭載しているので、救急現場から病院到着までの間にも適切な治療を行うことができます。
水戸済生会総合病院救急救命センター長 村岡 麻樹先生
◇ドクターカーって?
ドクターカーは、水戸済生会総合病院に待機しており、医師1名、看護師1名、救急救命士など救急隊員2名が乗車し、現場へ向かいます。
■1秒を争う現場
▽北消防署 救急救命士 菊池 清和
中学生の時、父が救急車で運ばれ、救命活動を行う救急隊の姿を目の当たりにし、現場にいち早く駆け付ける救急隊を目指すようになりました。
現在は、救急救命士として、現場に駆け付けるとともに、指導救命士として、市消防局の救急業務の知識・技術の向上に努めています。
コロナ禍以降、救急出動件数が増えており、1日に十数件の出動指令がかかることもあります。病院に搬送し、消防署に戻る途中で出動指令がかかり、連続で複数回出動することも。
救急隊は、傷病者と病院の架け橋です。病気やけがで苦しい思いをしている方の元へ1秒でも早く駆け付け、1秒でも早く病院へ搬送し、命を救いたいという想いで活動しています。
現場へ向かう時間を短縮することはもちろん、現場に到着してから病院に搬送するまでの時間をできるだけ短縮するための工夫も行っています。現場での活動をスムーズに行うために、救急隊から通報者に折り返し電話をかけて、現場の状況を聞き取る「プレアライバルコール」を行ったり、病院の受入れ状況などを確認したりしながら現場へ向かっています。
皆さん、1分1秒を争う人のために、救える命を救うために、#7119や#8000の「茨城県救急電話相談」などを活用しながら、『救急車の適正利用』へのご協力をお願いします。
しかし、救急車の利用を控えるあまりに、一刻を争う重症の症状を見逃すことになれば、その後の人生に影響を及ぼしかねません。命の危険を感じたら、すぐに救急車を呼んでください。我々、救急隊が駆け付けます。
■救急車を呼ぶかどうか迷ったら…
「茨城県救急電話相談」をご利用ください。24時間365日対応しています。
おとな(15歳以上)【電話】#7119
こども(15歳未満)【電話】#8000
※つながらない場合は、【電話】050-5445-2856
問合せ:救急課
【電話】221-0126
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