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特集 未来に羽ばたく 友好交流の絆(1)

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茨城県水戸市 クリエイティブ・コモンズ

市では、市民が主体となった海外諸都市との交流をより一層推進し、こども・若者をはじめ、市民の国際感覚を醸成することにより、世界で活躍し、未来に躍動する人材の育成を目指しています。
国際親善姉妹都市のアナハイム市や、友好交流都市の重慶市とさまざまな交流を行っており、11月には、新たに、台南市と友好交流都市協定の締結を予定しています。
この特集では、各都市とのこれまでの交流の歩みや、未来をリードするこども・若者の交流などについて紹介します。

■両市との交流の歩み こども・若者の交流
◆国際親善姉妹都市 アナハイム市
人口:約34万4千人
面積:130平方キロメートル
年間をとおして雨が少なく、温暖な気候で、野菜や果実の収穫地です。また、ディズニーランドやメジャーリーグのエンゼル・スタジアムがあることでも有名です。

◇長年にわたって築く友好関係
交流の始まりは、昭和49(1974)年。アナハイム市在住で、水戸市出身の実業家が、恩師をアナハイム市に招待したことがきっかけで始まり、昭和51(1976)年に国際親善姉妹都市となりました。
以後、訪問団や学生親善大使を相互に派遣するほか、水戸黄門まつりにディズニーキャラクターが参加したり、総合運動公園内に「であい像」を、千波湖ハナミズキ広場に記念碑・アナハイム橋を建設したりするなど、さまざまな交流を重ねてきました。
令和8(2026)年には、国際親善姉妹都市締結50周年を迎えます。

◇絆がより一層強く 学生親善大使
昭和60(1985)年から始まり、これまで両市あわせて579名の学生が参加。相互に派遣し、学校の授業の体験や一般家庭でのホームステイなどを行っています。
平成23(2011)年3月11日に発生した東日本大震災の際には、過去にアナハイム市学生親善大使として水戸市を訪れた学生がすぐに呼びかけを始め、水戸の人々に「1000通の思いやりの手紙」を送るキャンペーンが実施されました。そして、約3200通もの励ましと復興の願いが込められた手紙が水戸市に届けられました。翌年、平成24(2012)年には、水戸市学生親善大使がアナハイム市を訪問し、感謝の意を伝え、両市の絆はより一層強くなりました。
令和6(2024)年6月19日~7月2日には、アナハイム市学生親善大使が水戸市を訪れました。

◇6月19日~7月2日に水戸市を訪れたアナハイム市学生親善大使にインタビュー
Q. 市内の小・中学校、高校を訪問してみてどうでしたか?
A. 児童や生徒の笑顔を見ることができ、楽しい時間を過ごせて、よかったです。また、高校訪問では、アメリカと日本の高校の違いを知ることができました。

Q. ホームステイの感想を教えてください。
A. ホストファミリーが家族の一員として迎えてくれて、その一員になれたように感じました。ホストブラザーも素晴らしく、一緒にサッカーをしたことが楽しかったです。週末には、必ず予定を立ててくれて、疎外感を感じることは一度もありませんでした。アメリカに戻っても、ホストファミリーを恋しく思うでしょう。

◆友好交流都市 重慶(じゅうけい)市
人口:約3,291万人
面積:82,400平方キロメートル
3,000年以上の歴史を持つ古都で、北京・上海・天津とともに中国の直轄市です。長江上流の最大貿易港で、中国西南地域の総合交通拠点となっています。

◇交流と助け合いで築きあげた絆
昭和60(1985)年、当時の中日友好協会副会長が水戸市を訪問したことをきっかけに、水戸市との交流が始まりました。平成12(2000)年に友好交流都市となり、現在も訪問団をお互いに派遣するなどして、交流を深めています。
令和2(2020)年2月、中国で新型コロナが感染拡大した際には、重慶市で不足したマスクをいち早く水戸市が寄贈。6月に水戸市で感染拡大すると、重慶市から医療用支援物資が届けられ、互いに助け合い、絆を再確認しました。
令和7(2025)年には、友好交流提携25周年を迎えます。

◇熱戦を繰り広げ、友情を深めた卓球大会
平成14(2002)年、平成24(2012)年、平成29年(2017)年に中国で行われた、日中友好交流都市中学生卓球交歓大会に、重慶市・水戸市合同チームで参加。中学生の選手たちは、言葉は分からなくとも、身振り手振りで作戦をたて、互いに激励し合いながら、強敵を相手に健闘しました。また、試合以外でも練習や食事などの時間を共にし、友情を深めました。

◇お互いのまちを訪れ深まる交流
重慶市への訪問団を10回派遣し、重慶市からの訪問団を15回受け入れるなど、交流を深めています。
令和6(2024)年7月8日~13日には、重慶市青少年交流訪問団として、14名を重慶市へ派遣。在重慶市日本総領事館を訪問したり、四川外国語大学の学生たちと交流したりしました。

◇7月8日~13日に重慶市を訪れた青少年交流訪問団の学生にインタビュー
Q. 重慶市を訪問して、何を感じましたか?
A. 言葉が分からなくても、文化が異なっていても、気持ちは通じ合えることが分かりました。現地のお店のお母さんと翻訳アプリやジェスチャーをとおして、仲良くなり、熱いハグとたくさんのお土産をいただきました。また、必ず会いに行きたいと思います!

Q. 重慶市と水戸市の友好をさらに深めるために、重要なことは何だと思いますか?
A. 報道だけでなく、実際に自分の目で見ることや現地の人とかかわりを持ち、交流を深めることが重要だと思いました。

問合せ:
文化交流課【電話】291-3846
市国際交流協会【電話】221-1800

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