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特集 未来に羽ばたく 友好交流の絆(2)

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茨城県水戸市 クリエイティブ・コモンズ

■11月に新たな友好交流都市に
台南(たいなん)市
人口:約185万人
面積:2,192平方キロメートル
台湾島で最も早く開かれた都市の1つであり、農作物が豊富で、耕作地面積は台湾内で1位です。

◆台南市との交流の歩み 
◇水戸市出身者がつながりのきっかけに
「飛虎将軍」として台南市でまつられている「杉浦茂峰(すぎうらしげみね)」氏が、水戸市出身であったことをきっかけとして、台南市との交流が始まりました。
これまで、友好交流使節団の台南市への訪問、台湾南部大地震の義援金の送付のほか、台南市の関係者が、飛虎将軍の里帰りのために来水するなど、さまざまな交流が行われてきました。
令和6(2024)年11月には、台南市と友好交流都市協定の締結を予定しており、これからも、交流の絆が続いていきます。

◇ドッジボールをとおしたスポーツ交流
台南市と水戸市の小学生が、お互いのまちを行き来しながら、スポーツをとおした交流活動を続けています。コロナ禍において一時中断されましたが、令和5(2023)年から再開し、ドッジボールの交流試合をはじめ、歴史的な名所・旧跡の訪問や食、習慣などの体験を通じて、文化の違いを学び、理解しながら、友情を深めています。

◇給食で台湾産のフルーツを提供
市内の学校給食で、台湾産のバナナやパインアップルが提供され、食を通じた交流を行っています。

■知っていますか?「飛虎将軍(ひこしょうぐん)」
◇台湾の人々を守るため、自分の命を投げ出した戦闘機パイロット
昭和19(1944)年、米軍機が台南に来襲した。上空で米軍を迎え撃つも撃墜され、杉浦茂峰氏の戦闘機も被弾して出火。機体爆発が迫る危機に見舞われた。下には集落が広がっている。
「そのまま墜落すれば、民間人に大きな被害が出る―」
杉浦茂峰氏は、集落への墜落を避けようと、戦闘機の機首を上げ、上昇態勢をとった。その後、住民のいない畑の中に落ちて戦死した。

この自らの命も顧みない行動が台湾の人々から尊崇を集め、「飛虎将軍」として尊敬されました。「飛虎」は戦闘機を意味し、「将軍」は杉浦茂峰氏への尊称です。
昭和46(1971)年に杉浦茂峰氏をまつるために祠(ほこら)を建設し、平成5(1993)年には廟(びょう)に建て直されました。現在も、地元の守り神として地元住民により手厚くまつられ、廟は多くの旅行者が訪れるスポットとなっています。

■茨城台湾総会の皆さんに台南市についてお聞きしました!
Q 台南市のおすすめの食べ物は?
台南市には、おいしい食べ物がたくさんあります。特に、その日の朝仕入れた新鮮な牛肉をスープの中に入れた「牛肉湯(ニュウロウタン)」がおすすめ。あと、「ちまき」もおすすめです。台湾の南北で味が違うのですが、台南市のちまきは、ほかの地域と比べると甘いので、日本人の口にも合うと思います。

Q 台南市と水戸市の似ている部分は?
たくさんの歴史がある点が似ていると思います。
水戸市にも史跡が多くありますが、台南市にも、史跡がたくさんあります。1653年にオランダ人が防衛拠点として建て、そのままの風貌がほぼ保たれている「赤かん楼(チーカンロウ)」や、1624年にオランダ人が建設し、その後、時代によってさまざまな変遷を遂げてきた「安平古堡(アンピンクウパオ)」などが有名です。
※「赤かん楼」の「かん」は環境依存文字のため、かなに置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。

Q 市民の方にメッセージをお願いします
台南市と水戸市が友好交流都市になるので、台湾について知ってもらい、そしてぜひ台湾に遊びに行ってほしいです。
また、台湾だけでなく、いろいろな国へ行って、文化を知り、たくさんのことにチャレンジしてみてください!

■台湾について学んでみませんか
◇パネル展~台湾の伝統と今~
台湾の旅行での見どころや、変化する台湾の今を紹介します。
期間:8月17日(土)~9月8日(日)
場所:市国際交流センター(備前町)
料金:無料

■使節団の参加者を募集します
台南市との友好交流都市協定の締結をするため、使節団を派遣します。台南市役所への表敬訪問・調印式への参加や、市民同士の交流活動、台南市の文化・行政視察、史跡見学などを行います。
期間:11月21日(木)~24日(日)(4日間)
対象:本人または家族が、応募時点で市内に居住している方など
定員:40名(定員になり次第締切り)
料金:約185,000円(うち60,000円を市国際交流協会が負担)
※燃油サーチャージの変動などにより、料金が変わることがあります。

申込・問合せ:8月8日(木)~30日(金)(必着)に、参加申込書に記入し、必要書類を添えて、直接または郵送で、水戸市国際交流協会(〒310-0024備前町6-59【電話】221-1800)へ
※参加申込書は、市国際交流協会、文化交流課、市民センター、同協会ホームページで入手できます。

都市交流は、人と人とが心を通わせ合う交流の積み重ねです。
市では、これからも海外諸都市との交流を推進し、友好交流の絆を紡いでいきます。
こども・若者が将来、未来に躍動し、世界へ羽ばたいていきますように…。

問合せ:
文化交流課【電話】291-3846
市国際交流協会【電話】221-1800

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