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あきらめるのはまだ早い!高齢者の「また、やりたい」を応援します(1)

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茨城県水戸市 クリエイティブ・コモンズ

介護予防教室リニューアル!

最近、「疲れやすくなった」「食欲がなくなった」「人づきあいがおっくうになった」ということはないですか。
それは「フレイル」と呼ばれる状態かもしれません。「フレイル」とは、年を重ねて、身体や心のはたらき、社会的なつながりが弱くなった状態をいいます。そのまま放置すると、要介護状態になる可能性がありますが、早めに気づいて、適切に取組めば、フレイルの進行を防ぎ、健康な状態に戻ることができます。
市では、令和6年度から、「リエイブルメント」(自分らしい生活を取り戻すこと) を目的とした介護予防教室(短期集中予防サービス)を始めました。
今回の特集では、リニューアルした介護予防教室の取組みを紹介します。

■市内の要支援・要介護認定区分別認定者数の推移

出典:介護保険事業状況報告(各年9月末現在)、厚生労働省

■要支援認定者が増加
市内の介護保険の第1号被保険者・第2号被保険者における要支援・要介護者の認定区分のうち、特に増えているのは、要支援1の方です。2018年に897人でしたが、2022年には1249人と約1.4倍に増加しました。
要支援認定者は、自立の状態に回復できる可能性があります。そのため、自立支援・重度化防止の視点に立ったサービスが必要です。

■フレイル状態とは 「まだ元気を取り戻せる」状態
要支援認定者に多く、健康な状態と要介護状態の中間である「フレイル」。身体面の機能低下だけではなく、心理的・社会的要因も連鎖的に進行していきます。この状態を放置すると、どんどん弱っていってしまいますが、適切に対処すれば、健康な状態に戻れる可能性があります。
大事なのは、筋力などの身体面だけでなく、3つの側面全てにアプローチすること。そして、日々を活動的に過ごすことで好循環を生み出し、日常生活の中から元気を取り戻すこと。その手段の一つが「リエイブルメント」です。

◇体力や筋力だけでなく、いろいろな要因が連鎖してフレイルが進行する

■リエイブルメントとは いったん日常生活が困難になっても「自分らしい生活を取り戻す」
リエイブルメントの意味は「再びできるようになること」。
例えば、買い物に行くのが難しくなってきたとき、買物代行を頼むのでは「再びできるように」はなりません。身体の状態を観察して買い物しやすくする工夫はできないかなど、一人一人の状況を分析し、自立した生活を送ることを目標に、焦点を合わせた支援が必要です。
市では、「介護予防教室」を、リエイブルメントの考え方を取り入れたサービスとして実施しています。
左図のとおり、この教室を利用した約8割の方(令和6年4月~12月に修了した方)が自分らしい生活を取り戻しています。残りの19%の方の中にも、日常でできることが増えたケースもあります。

◇リエイブルメント型にリニューアルした本市の介護予防教室の成果

■リエイブルメント型 介護予防教室
利用料無料
対象:次の2つの要件を満たす方
(1)要支援1・2または基本チェックリストにより、生活機能の低下が認められた方
(2)元気な自分になり、自分らしい生活を取り戻したいと考えている方
頻度:週1回2時間
期間:3か月
回数:全12回
内容:面談を中心とする

◇こんな特徴があります
・リハビリ専門職による面談中心
・3か月程度の短期集中
・その人に合わせたオーダーメイド
・本人が自信を取り戻して、自分らしい生活を送ることを目指す

◇面談では、その人にあった目標を設定し、どうすればその目標に近づけるか話し合います。

問合せ:地域支援センター
【電話】297-5903

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