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令和5-6年度特別展 川瀬巴水 追憶の情景~巴水が描いた茨城県~

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茨城県稲敷市

稲敷市立歴史民俗資料館 開館30周年記念

稲敷市立歴史民俗資料館は、平成6年7月23日に、「東村立歴史民俗資料館」としてオープンし、令和6年は開館30周年記念の年となります。
開館以来、当館が積み上げて参りました成果の一つとして、特別展「川瀬巴水追憶の情景~巴水が描いた茨城県~」を、歴史民俗資料館開館30周年記念事業の第一弾として開催いたします。
川瀬巴水は、大正・昭和期に風景画を中心に活躍した版画絵師で、江戸時代の浮世絵版画にならい版元を中心に彫師、摺師らが工房で版画を制作し、大正デモクラシーや大正ロマンなどの新しい時代の空気を吸収し、伊東深水や笠松紫浪、高橋弘明らの絵師と共に「新版画」と呼ばれる新たな芸術版画作品を生み出していきました。
川瀬巴水は、「旅の画家」とも呼ばれ、日本のあちらこちらを旅して絵を描いていますが、昭和11年11月29日に稲敷郡浮島村を訪れてスケッチをしています。この時のスケッチを基に同年12月に制作された版画作品が《浮島柳縄》と《浮島戸崎》の2点となります。
今回の特別展では、茨城県内を描いた巴水版画37点の他、《浮島柳縄》と同じ構図を肉筆水彩で描いた《潮来うき嶋夕月》(大田区立郷土博物館蔵)などの貴重な肉筆画6点も展示いたします。
また戦時中の昭和20年3月に出版された《水戸薬王院》は、元々戦時中の少数制作である上に、同年8月2日の水戸空襲により地元所在の作品が殆ど焼失したと推定され、巴水作品の中でも特に「幻の作品」となっている貴重な作品を今回、特別に展示いたします。
今回の特別展は、川瀬巴水の茨城県内の作品を網羅的に収集、展示する初の試みとなります。
日本よりも海外で評価の高い川瀬巴水ですが、地元・稲敷市でゆったりご覧になれる貴重な機会となりますので、是非お誘いあわせの上、ご来館ください。

会場:稲敷市立歴史民俗資料館2階 企画展示室
会期:3月16日(土)~4月28日(日)
休館日:毎週月曜日・祝日、3月28日、4月25日
入館料:無料

●特別展講演会(1)(事前予約制)
期日:3月30日(土)午後2時~午後3時30分
会場:稲敷市立図書館 2階 視聴覚室(定員70名)
講師:染谷智幸先生(茨城キリスト教大学教授)
演題:「川瀬巴水の見た茨城と浮島-〈巴水の会〉の調査から分かること」

●特別展記念講演会(2)(事前予約制)
期日:4月20日(土)午後2時~午後3時30分
会場:あずま生涯学習センター 大ホール(定員500名)
講師:林 望先生(日本文学者・作家・書誌学者)
演題:「巴水は何を見ていたか」

※講演会は事前申し込みが必要です。申し込み多数の場合抽選となります。お申し込みは、稲敷市立歴史民俗資料館へ電話するか、公式ホームページから、または来館しておこなってください。(受講料は無料、資料代実費)

問い合わせ:稲敷市立歴史民俗資料館
【電話】0299-79-3211

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