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まちおこしのスパイス

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茨城県笠間市

■地域おこし協力隊とは?
地域おこし協力隊とは、総務省が平成21年度から取り組んでいる制度で、都市部の意欲ある人材が地方へ移住(最長3年)し、地域力の維持・強化を目的とした支援活動を行うものです。

■まちの継承「か・さ・ままちあるき」
三上紀子(みかみのりこ)隊員58歳 東京都から移住
昨年9月に地域おこし協力隊として活動を開始した三上です。私の活動テーマは『まちの継承』。具体的には、まちの再発見・再発掘をコンセプトに、市民とまちをつなぐ活動を行っています。
今回は活動のひとつである“か・さ・ままちあるき”について報告します。

岩間地区のまちあるきとして、『民話の舞台をたずねて』と題し、岩間駅周辺エリアを中心に歩きながら“まちの物語”と触れ合う、里山のまちあるきルートを考案しました。
2月4日、23名の市民の皆さんとまちへ繰り出し、約4kmを約2時間かけてめぐりました。

▽まちあるきルート
地域交流センターいわま「あたご」(旧岩間駅前石置場)→岩間駅前通り→旧岩間町役場跡→旧トロッコ軌道跡→長屋門→旧岩間郵便局・旧まゆ市場跡→赤沢家前→不動院→六所神社→旧岩間領陣屋跡地→御前塚→地域交流センターいわま「あたご」

笠間は民話の宝庫で、中でも岩間地区は伝え話が数多く残る地域です。愛宕山を背景に里山をめぐる道のりは、のどかな風景の中にも神妙な空気感と緊張感が交じり合い、その場所にたたずみながら聴く民話は、その時代の暮らしや生活が垣間見え、当時の人々のこころの美しさや悲しさを映しています。現代にも通じる普遍的な民話の物語に、参加者一同、静かな感動を覚えました。
かつて岩間宿としてにぎわった街並みや今は無き岩間駅前の石置き場、そして採石場から続いていたトロッコ軌道跡、時を超えて町民に愛されたひいらぎの木、南北朝時代のロマンと悲恋、文助の伝説、合気道の萌芽。実際に歩くことで、このまちに眠っていたそれぞれの時代の物語に触れることができました。

これからも、新旧や規模の大小を問わず、市民に愛着がある場所や街角の風景、建物を拾い上げて訪ねたいと思います。それをきっかけに地域にもぐっている「まちの魅力」や「場所性」にあらためて気付き、「まちの物語」に触れることにより、お互いに地域の理解を深め、もっと笠間を好きになってもらえるようなプロセスにしていきたいです。そしてゆくゆくは、まちあるきで収集した情報を元にイラストマップを作りたいと考えています。
私は“まちあるき”を大きなプラットフォームととらえています。そしてその究極的な目的は、(まちあるきを通して次世代へまちを継承していくこと)です。今後も笠間の各エリアでまちあるきを実施していきます。これからも笠間のまちなかで“まちあるき”を見かけたら、どうぞ気軽に声をかけてください。よろしくお願いします。

フェイスブックもご覧ください

問合せ:企業誘致・移住推進課
【電話】内線592

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