■フッ化物を利用してむし歯予防を!~フッ化物の効果的な使い方~
「フッ素」という用語が一般的に用いられていますが、フッ素は元素名であり、むし歯予防を目的とする場合は「フッ化物」(フッ素が水に溶けた化合物)と言います。
フッ化物は自然環境に広く分布していて、地中はもとより、海水、河川水などにも含まれています。私たちが食べたり飲んだりしている海産物や食肉、野菜、果物の中、そして人体(骨や歯、唾液、血液など)にも存在します。フッ化物は上手に利用することによって、むし歯から守ってくれます。私たちが歯の健康を維持していくために大切な物質です。
▽フッ化物を使ったむし歯予防
・フッ化物配合歯みがき剤…乳幼児から高齢者まで、毎日家庭で手軽に利用できるむし歯予防法
・フッ化物洗口…家庭や保育所・幼稚園・学校などの集団で利用できるむし歯予防法
・フッ化物歯面塗布…乳幼児期から始められる、歯科専門職によるむし歯予防法
■フッ化物配合歯みがき剤を効果的に利用しよう!
市販の歯みがき剤の約9割にフッ化物が配合されています。フッ化物配合歯みがき剤の適切な使用方法を知って、効果的にむし歯を予防しましょう。効果的にむし歯を予防しましょう。
▽歯みがき剤の量
※本紙写真の歯ブラシの毛の長さは約2センチメートルです。
※ppmFは、フッ素の濃度を表す単位です。
▽歯みがきのポイント
・フッ化物配合歯みがき剤を使用し、就寝前を含め1日2回以上行う。
・歯みがき後は歯みがき剤を吐き出し、少量の水で1度だけうがいする。
・インプラントを使用していても、自分の歯がある場合は、フッ化物配合歯みがき剤を使用する。
年齢を問わず、歯みがき方法については、歯科医師などの指導を受けることが推奨されています。
▽子どもの歯みがきポイント
・乳歯が生えたら、ガーゼやコットンなどできれいにすることから始め、慣れてから保護者が歯ブラシを使用して歯みがきする。
・子どもが適切な量の歯みがき剤を歯ブラシにつけられない場合は、保護者が代わりにつける。
・子どもの誤食を防ぐため、歯みがき剤は手が届かないところで保管する。
むし歯の原因はさまざまで、フッ化物だけで100パーセント予防することはできません。規則正しい食生活も重要です。定期的に歯科医院を受診して、お口のチェックを受けましょう。
参考:
う蝕予防のためのフッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法[普及版]について(2023年4月13日)
e-ヘルスネット(厚生労働省)【URL】www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-02-007.html
問合せ:保健センター
【電話】0296-77-9145
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