■地域おこし協力隊とは?
地域おこし協力隊とは、総務省が平成21年度から取り組んでいる制度で、都市部の意欲ある人材が地方へ移住(最長3年)し、地域力の維持・強化を目的とした支援活動を行うものです。
■かさまのまちを楽しく再発見!
三上紀子(みかみのりこ)隊員 58歳 東京都から移住
笠間市地域おこし協力隊の隊員として2022年9月に入隊して、1年と3か月が経ちました。
私の活動テーマは、(まちの継承)です。(まちの継承)と一言で言ってもその要素はさまざまで、産業振興もあれば施設の運営管理、さらには景観の保全などいろいろあります。
その中でも、私が取り組んでいるのは「まちづくり・建築」の部分です。この1年は主に“まちあるき”と“ワークショップ”を中心に活動してきました。
“まちあるき”では、市民の皆さんとまちを歩くことを通して、まちの再発見・再発掘を行います。笠間は歴史のあるまちです。ものづくりのまちである笠間ならではの、まちの魅力やまちの物語があるはずです。それらを発見するのが“まちあるき”の第一の目的です。したがって、史跡名勝を訪ねることに加えて、普段の生活の中で地域の方が大切にしている場所や、昔から引き継がれてきた愛着がある場所なども訪ね歩きます。『笠間の生活文化』=『まちの資産』と位置づけ、まちの中に眠る(景観)や(場所)を再発掘・再発見することで、市民の皆さんがまちと相互に触れ合う機会を創発し、“まちあるき”で見つけた心和む場所やスポットなどを市民の皆さんとシェアしていく活動ができればと思っています。
一方、ワークショップは、昨年度から「ストローハウス・ワークショップ」として小学校や市内の施設で行っています。
ストローハウスは、ストローとクリップという身近な材料をつなぎ合わせるもので、造形を楽しみながら、遊びを通して力のバランスを直感的に学ぶことができるワークショップです。さらに、このワークショップは防災教育にも役立ちます。ワークショップの冒頭では、子どもたちに向けて、紙芝居形式で三角形を構成するトラスや斜め材の筋交いなど、地震に強い建物を支える構造の仕組みについても話します。そしてなによりも、“強くて美しい”建物づくりにチャレンジする子どもたちの創造力はすばらしく、私も毎回大きな刺激をもらっています。
夏休みには親子ワークショップも開催しました。この「ストローハウス・ワークショップ」は、出前講座も行いますので、是非お気軽にお声がけください。
まちの建物や場所には、必ず暮らしにおける成り立ちの中での地域の歴史や物語があります。普段の生活の中ではつい見過ごしてしまいがちですが、これらは立派な“文化景観”と言えるでしょう。
今後は、子どもたちとまちなかを探索する『たてもの探偵団』などの活動も広げていきたいと考えています。市民の皆さん、どうぞよろしくお願いします。
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